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2016年11月 2日

虫歯にならない食事作り!!

定期検診で5年間虫歯にならなかった家庭を追ってゆくと、2つの大切な事が共通して見られました。

それは.........。
①バランスの良い食事
②規則正しい食生活リズム

この2つがしっかりしている家庭は虫歯になっていません。

兄弟で虫歯0の家庭の写真

虫歯0を維持している家庭

どの子も汚れが少なく、きれいです。虫歯は定期健診で見ていますが、一本もありませんでした。

この子達の成長を通し、食事の大切さを思い知らされました。日々、ご両親に感謝ですね。

虫歯0を維持している家庭の食事

症例1

朝食7:00昼食12:00夕食20:00
食パン
ベーコン
レタス
ミニトマト
お茶
ごはん

ブロッコリー
じゃがいも
ほうれん草
お茶
ごはん
鶏肉・牛肉
トマト
玉ネギ
しいたけ・舞茸・シメジ・エリンギ
ケーキ
お茶

症例2

朝食6:15 昼食12:00(給食) おやつ15:00  夕食20:00
ごはん
目玉焼き
納豆
ヤクルト
ポークカレーライス
福神漬
シーフードサラダ
ゼリー
牛乳
菓子パン鮭フライ
キャベツサラダ
納豆
しらす
味噌汁

症例3

朝食7:15 昼食12:30 おやつ14:30  夕食18:30
トースト・おにぎり
明太子はんぺん
ソーセイジ
レタスサラダ
牛乳
焼きそば
まめもち
みかん
駄菓子 十六穀米
秋刀魚ムニエル
もやしと胡瓜の酢の物
じゃこと胡桃の佃煮
えのき汁

症例4

朝食6:40 昼食12:30(給食) 夕食19:30
食パン
ヨーグルト
オレンジ
牛乳
焼き鳥丼
お味噌汁
牛乳
ごはん
さばとこんにゃくの煮つけ
ニラ玉汁
ほうれん草の胡麻和え

どの家庭もとても美味しそうな食事ですね。
ここで学ぶことは 主食・主菜・副菜のバランスが取れている事です。

一般的に体が必要な栄養素とは炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などです。これらの栄養素をバランスよく取る為に必要なのが主食、主菜、副菜の組み合わせです。

  役割 食品
主食 活動をするためのエネルギー源、炭水化物 ごはん・パン・めん類
主菜 体を作るたんぱく質や脂質 魚・肉・卵・大豆
副菜 エネルギー源の助っ人のビタミン、ミネラル、食物繊維 サラダ・煮物・野菜を使った料理

副菜は不足すると様々な病気をもたらします。特に小児期にビタミンB1、A、E、Dなどが不足すると正常な成長が障害されます。副菜を取り入れてゆきましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
主食、主菜、副菜のバランス、身近な食材で虫歯のない子育て応援しています。

歯・骨にとって大切な栄養素

歯、骨と言うとカルシウムとイメージしがちですが、カルシウム以外に大切なものがあります。 ビタミンC、ビタミンDとビタミンKです。

  働き 食品
カルシウム 健康な骨と歯を作る。神経の興奮の抑制。
筋肉を収縮し、心臓を活動させる。
えんどう豆・ひじき
干しえび・ゴマ
乳製品
ビタミンC 毛細血管、歯、骨などの結合組織を強固にする。
病気に対する抵抗力を高め、しみやそばかすを防ぐ、ストレスを軽くする。
ジャガイモ
ブロッコリー
レモン
ビタミンD 歯、骨になる材料カルシウムを腸から吸収するのを助けると共にビタミンKと共に血液中のカルシウム濃度をコントロールする。 まぐろ・秋刀魚
鶏卵
ビタミンK 歯、骨を石灰化するのを助け、ビタミンDと共に血液中のカルシウム濃度をコントロールする。 納豆
ほうれん草・韮

ビタミンが含まれている食品を詳しくはご覧になりたい方こちらのサイトを参照下さい。
カルシウムが含まれている食品たくさんあります。乳製品、小魚だけではありません。詳しくはご覧になりたい方はこちらのサイトを参照下さい。
人の体は体重の約2%に相当するカルシウムが存在します。そのうちの99%が骨、1%が歯です。硬い丈夫な歯を作り上げるためには、歯が作られている時期に沢山カルシウムを取ることです。
またカルシウムは体の中に蓄えられる期間があり、20歳まで貯蓄できます。この期間を過ぎると蓄えられず、一定のカルシウム量を常に補わなければ骨粗鬆症の原因につながります。

加齢による骨量の変化

CBP専門サイトより転記

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

そしてカルシウムは摂取するだけでなく、運動をして骨に負荷をかける事が 骨の強度を増すと言われています。適度な運動も大切なのですね。

何歳にみえますか?

何歳にみえますか?

答え:80歳です。(5年以上当院に定期健診に通われています。)

80歳過ぎても元気で、仕事も、生活も自分で楽しまれている方の多くは、バランスの良い食事、規則正しい食生活リズムが生活の基本になっています。この二つの基本虫歯0にするだけでなく、年をとっても、しっかり歯を残して行くのですね。

平安時代に歯の事が書かれています。
江家次第鈔(平安朝時代の恒例・臨時の儀式礼法にいての研究書)に、次のように書かれています。

歯トハ人ノ年齢ヲ謂(い)フナリ、歯固メトハ延年固齢ノ義ナリ

歯とは人の年齢を意味し、歯を固める(1年の初めに固い物を食べる)とは、長寿を願う儀式である。

歯がであってこそ体が健康と言えるのでしょう。偏った食事は肥満や糖尿病、心臓病、脳梗塞など、病気の原因ともされています。バランスの良い食事で、歯も体も健康に過ごしたいですね。

H22.11.19.日経新聞でとても興味深い事が書かれていました。詳しくはこちらを見て下さい。
最近若者に味覚障害が多くなってきたそうです。若者の味覚障害は主に、偏った食生活が原因だそうです。ファーストフード、インスタント食品には、舌の表面にある味を感じる『味細胞』の栄養素である亜鉛とくっ付き、吸収できなくしてしまう食品添加物、ポリリン酸ナトリウムやフィチン酸などが多いそうです。
現代人の生活はとても自由だけれども、便利さに翻弄されているように感じます。
生きていく上で大切な食を取ると言う人間の本能的器官を人間が考え出した便利さに侵されています。今一度自分の生活を考え直し、修正出来るのも知恵ある人間だと思います。
8020あなたはどんな人生を送りますか?

食べ物の好き嫌いで歯並びは変わります

双子の症例です。1人は何でもよく食べますが、もう一人は偏食があります。

お母さんは、何とか子どもに食べてもらいたくて偏食に合わせてしまいがちですが、それは食べさせなければ子供は死んでしまうと言う無意識な反応で、母親の愛情だと思います。その行為がいけないとは言えません。間違っているとも思いません。
人参、ピーマン、ナスetc.一つ食べさせるのに一苦労するお母さんは沢山いらっしゃるでしょう。
偏食は偏食でも、こうやったら食べられるという方法があればいいと思います。大切なのは栄養をバランスよく取ってもらう事なのです

パン、ラーメン好き、食の味の好みの好き嫌いが多い。(4歳時)

下顎の歯並びを見ると隙間がなく、歯が重なっています。

大人の前歯がはえてきました。歯は重なっています。(6歳時)

好き嫌いが無く、何でも食べる。ご飯、骨付きの肉が好き。(4歳時)

上下顎の歯並びに大人の歯がはえてくるために必要な隙間(生理的空隙)が認められます。

大人の前歯がはえてきました。歯は重なっていません。(6歳時)

親が偏食ではありませんか?

親が偏食だとそれに合わせて食事のメニューを考えがちです。

例)お父さんがラーメン好き。お肉が好き。野菜嫌い。丼物を好む。


一家の大黒柱のお父さん。お父さんに好きな物を食べてもらい、仕事頑張ってもらいたい。

そんな優しい愛情でお父さんの好きな食事を作っていませんか?



今までに出会った偏食者の話をよく聞くと、多くの方が

肉が好き。めん類が好き。魚嫌い。葉物の野菜が嫌い。と答えています。



魚や葉物は食べにくいのだよ。= 食べられない


人間のルートをたどると、人間はもともと肉食だったと言われています。


『ホモ・サピエンスは、「言葉に裏付けられた知能と、巧緻に動く手に支えられて狩りの道具を次々に創出し、しかも集団で狩りをする」という、ライオンやトラとはまったく異なる方向に適応を重ねていった「肉食動物」と考えられます。』


「ヒトはおかしな肉食動物」より引用


肉が好きなのはもともとの人間の本能なのかもしれません。

生肉を食べるには歯は尖っていなければなりません。ゆえに小骨の多い魚や葉物はすりつぶす動きを必要とする食材は、歯が尖っている場合不向きなのです。

多くの人が言う嫌いと言う言葉は、本当は嫌いではなく、食べたくても食べられない事が、嫌いと言う感覚に導いているのかもしれません。


動物で比較しましょう。


肉食哺乳動物



百獣の王 ライオン

生きた草食動物を捕まえるために、口は縦に大きく開き、急所の首をするどい犬歯で捕え、息の根を止めます。そして新鮮な生肉を食いちぎり、するどい歯で肉を砕いていきます。




 


外国人は大きな口をあけて食事をするので、何もかもビックサイズなのかな?



草食哺乳動物



陸生哺乳類、最大の大きさ 象

草食動物で一日150Kgの植物、100Lの水を必要とするため、一日中食事をしている。糞も半端でなく120Kg/1日するそうです。




 


アメリカ兵が日本を侵略してきた時、日本人の便を調べ、兵士の人数を把握しようとしました。日本人の便があまりにも量が多かったため、アメリカ兵は日本軍の兵士が2倍の人数と勘違いし、驚いたそうです。



写真提供:ペイレスイメージズ

美味しく食べる食べ方のポイント

口に食事を入れたら30回かみ、食べ物の味を楽しみましょう。

水や、ジュースを飲みながらの食事はかむ回数を減らします。食後にしましょう。

食事はお腹が満腹ですと脳から命令がでるまでに、食事を始めてから15分から20分の時間が必要です。

早食いは満腹ですよーという信号が出る前に、沢山食べてしまうのでお腹がすいたーと感じる空腹感やお腹いっぱいですという満腹感があやふやになり、お腹がすいていなくても食べてしまうようになります。

野菜スティックなど前歯で噛みきる野菜やタコ、イカなど食べましょう。

食間にガムでかむ筋肉の弱い部分をきたえましょう!

味がなくなったらガムを捨てるのではなく、味がなくても15分以上かみましょう

良く咬むといい事いっぱい!!

かむ筋肉が良く働くとどの様な力が働くのでしょう?

良く噛むと

唾液が沢山出る。
(歯の汚れを取ってくれる。消化を助けてくれる。虫歯になりかけた歯を元に戻そうとしてくれる。)
歯、顎の骨、筋肉が働き強くなる。
脳へ刺激が行き、脳の働きが良くなる。
骨が成長する。

この4つの主な働きがあげられます。この4つの働きをうまく上手に働かせるには、咬む筋肉が上手に働かなければなりません。

咬む筋肉は主に側頭筋咬筋が働きます。

この咬む筋肉が良く働くと歯並びが良くなります。よく咬んでいた時代にさかのぼりましょう。
この骨は縄文人と弥生人の下顎骨です。硬い物をかんでいた縄文人の咬む筋肉が付いていた骨は発達し歯並びがきれいです。虫歯も少ないです。弥生人の骨は細く、弥生人に比べると歯並びは乱れ、虫歯が多いです。


縄文人


弥生人

食事の硬さ、かむ回数でこんなにも骨格が変化する事にご理解いただけましたでしょうか?

食事を美味しく、楽しく取るために、食育を応援します

食育とは

2005年に成立した食育基本法によると様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることである。

国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指す。(食育基本法より転記)

「食育」という言葉は、明治時代の日本の軍医・医師・薬剤師、そして玄米・食養の元祖で、食養会をつくり普及活動を行った石塚左玄が1896年(明治29年)と1898年(明治31年)の著作(化学的食養長寿論、通俗食物養生法)で「体育智育才育は即ち食育なり」と造語し用いられたのが始まりです。

食事とは?

栄養を取るために、毎日習慣的に何かを食べることであり、社会的な意味が込められています。
コミュニケーションです。人が一日の中で食事を通して集まり情報交換する事で特別な絆を生みだします。


江戸庶民の食事風景


天正10年(1582)に織田信長が徳川家康を安土城に招き信長の権勢を見せつけた料理です。

『江戸の料理と食生活』より転記

今現在私たちは情報社会によって、戦前の様な家族で囲む食卓風景が失われています。
コミュニケーションが上手く取れない若者が増えてきているのもこの様なコミュニケーションを学ぶはずの場が失われた事による結果なのでしょうか?
両親の共働きで食事を1人で食べ、夜10時まで1人で親の帰りを待つ光景や受験のためにお弁当を抱え、夜遅くまで塾に通う光景をよく見かけます。いい学校に通わせたい、我が子の将来を明るくしてやりたい、親なら度の方も思うでしょう。我が子にしてあげられる最大の愛情だと思いますが、今一度我が家の食卓をお考え下さい一日のうちのどこかで一緒に食事を取り、家族の絆を深めていただきたいと願わずにはいられません

食事の味は食べ方で変わります

五感を使って食事をしよう!
脳みそを刺激し唾液を沢山だそう!
咬む筋肉へ指令を出し、噛めーと指令を出させよう!

 

高級レストランに行くと美味しく感じるのは何故でしょう?味は五感を使ってこそ引き立ちます。
五感それは.........。
視覚嗅覚味覚触覚聴覚

視覚:見ることによって、形や色、つやなどの状態から美味しそうであるかどうか判断します。

嗅覚:匂いをかぎ、美味しそうな匂いであるかチェックします。

物を口に含んで食感を楽しむ際、口中から鼻腔へ抜ける風味を感じ味わいます。

味覚:甘い、塩からい、苦いといった味を感じます。

触覚:咬む事によって歯ごたえなどの食感を感じます。

聴覚:聴覚で、パリパリ、ポリポリといった音も感じます。

食事しながらのこんな風景よく見かけますね。

この様な状態では口に物を入れても、五感が全く働きません。赤ん坊が口元がお乳に触れると反射的にお乳をくわえ、吸うのと同じで、ただ反射で口が動いているだけです。

五感は脳みそで働いています。五感をフル活用するには、姿勢を正して、しっかり食材を見つめ匂いを嗅ぎ、家族との会話を楽しみましょう。


2015年10月 5日 « 下高井戸の歯科(歯医者)トップへ » 2016年11月 4日


パール歯科クリニック