医院ブログ|下高井戸パール歯科クリニック・世田谷|世田谷区下高井戸駅近くの歯医者|桜上水

診療時間 
10:00 ~ 13:30// 
14:30 ~ 19:00// 
  • 休診日 / 日曜・祝日
24時間受付中 WEB予約 電話での予約

キービジュアル

いびきは若い女性でもかく可能性がある!かきやすい人の特徴と対処法を解説

2024年03月20日

 

いびきは男性がかくものだというイメージはありませんか?

 

実は、若い女性でもいびきをかく可能性があります。

 

本記事では、いびきをかきやすい女性の特徴と、いびきを改善するために自分でできる方法を解説します。

 

現在いびきでお悩みの方や、いびきをかいているかもしれないと不安に思っている方、妻や彼女のいびきでお困りの方はぜひ、本記事を参考にしてください。

 

 

 

 

 

 

自身のいびきに悩む女性が増えている!

 

 

寝ている間に意思に反して「ガーガー」「ゴーゴー」と音が出るいびき。

 

家族やパートナーに自分のいびきがばれているかもしれないと不安になったり、出張や旅行で誰かと同室になるのも気が引けたり…いびきは、疲れをとるための睡眠を逆に疲れさせる行為に変えてしまいます。

 

「いびきは男性がかくもの」というイメージがあるかもしれませんが、いびきは男性のみに起こるものではありません。

 

現に、自分のいびきに悩む女性は年々増加しています。

 

いびきに悩んでいる女性は約4割!

 

以下は、フランスベッドが実施した「2022年 いびきに関する実数調査」を参考に作成した、自身のいびきに悩んだ経験があると回答した女性の割合です。

上記表を見ると、自分のいびきに悩んでいる女性の割合は年々増加しており、2022年には約4割もの女性が悩んでいると回答していることが分かります。

 

 

いびきはパートナーの睡眠満足度を下げる可能性がある!

いびきは当事者だけの問題ではありません。

 

家族やパートナーと一緒に住んでいる場合、自分のいびきによって相手の睡眠満足度を下げてしまう可能性があります

 

フランスベッドの同調査によると、自分以外(家族・恋人・友人)のいびきに悩んでいる人は、悩んでいない人より約15%睡眠満足度が低いという結果に。

 

いびきは、本人だけでなく周囲の人にも影響を与える可能性がある深刻な問題であるといえるでしょう。

 

 

 

なぜいびきをかいてしまうの?

そもそも、なぜいびきが出るのでしょうか。

 

いびきは、寝ているときに狭くなった気道で空気が振動することによって起こります。

 

起きているときは筋肉によって気道が確保されているため、気道が狭くなることはありません。

 

しかし、寝ているときは喉の筋肉が緩むため、舌根が喉奥に落ち込んで気道を狭くし、狭い気道を空気が通るときに「ガー」「ゴー」といった音が出るのです。

 

 

 

いびきをかきやすい女性の特徴

 

 

冒頭で「いびきは女性でもかく可能性がある」とお伝えしましたが、いびきは20代や30代の若い女性にも起こり得ます。

 

ここでは、いびきをかきやすい女性の特徴の中でも特に、若い女性に当てはまる特徴についてみていきましょう。

 

 

 

太っている

肥満は、特徴の中でも特にいびきをかく原因になりやすい項目です。

 

太っていると首の周りに脂肪が付きやすくなるため、気道を圧迫させる可能性があります。

 

また、太っていると舌にも脂肪が付きやすくなり、寝ている間に舌根が喉奥に落ち込みやすくなるでしょう。

 

いびきのかきやすさは肥満の程度にもよりますが、目安として体格指数(BMI)25以上の方はいびきをかきやすいといえます。

 

【BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】

 

上記の計算式に数字を当てはめた際、25以上になった方は注意してください。

 

 

 

 

あごが小さい・歯並びが悪い

あごの小ささや、歯並びの悪さもいびきをかきやすい特徴のひとつです。

 

あごが小さい方は、寝ている間に舌が喉奥に落ち込みやすいとされており、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。

 

あごの大きさを人と比べるのは難しいですが、一例として下あごの歯並びが悪く、歯が前後にずれている方はあごが小さい傾向にあるといえるでしょう。

 

このように、あごが小さかったり、下あごの歯並びが悪かったりする女性は瘦せていてもいびきをかく可能性があります。

 

 

 

 

過度にお酒を飲む

アルコールもいびきをかく原因のひとつです。

 

アルコールには筋肉を緩める作用があるため、寝ている間に舌が喉奥に落ちて気道を狭めてしまう可能性があります。

 

そのため、体型や骨格的にはいびきをかきにくい方でも、寝る前に過度なアルコール摂取をしている場合はいびきをかく可能性があるため注意しましょう。

 

 

 

 

仰向けで寝ている

寝ているときの姿勢も、いびきをかく原因になり得ます。

 

特に、仰向けで寝ている方は注意が必要です。

 

仰向けで寝ると、重力によって舌が喉奥に落ち込みやすくなるため、気道が狭まる可能性があります。

 

また、手を挙げて寝るとあごが圧迫されて気道が狭くなり、いびきの原因になることも。

 

仰向けで手を挙げて寝るのが習慣になっている方は、いびきをかいている可能性があるでしょう。

 

 

 

睡眠薬を服用している

睡眠薬も、いびきをかく原因のひとつです。

 

睡眠薬には、アルコールと同じように筋肉を弛緩させる作用があります

 

寝つきを良くするために服用している方もいるかと思いますが、睡眠薬がいびきの原因となり、かえって睡眠の質を下げている可能性があるため注意してください。

 

別の疾患の治療のために睡眠薬を服用している場合は、自己判断で服用を止めず、まずは医師に相談してみましょう。

 

 

 

いびきを放置するのはNG!いびきに潜む病気のサイン

 

 

「いびきで悩んでいるのを誰かに知られるのは恥ずかしい」「部屋を別にしていびきがバレないようにすれば放置していても大丈夫だろう」と思う方もいるかもしれません。

 

しかし、恥ずかしいからといっていびきを放置し続けるのはNG。睡眠の質の低下や病気のリスクが高まる可能性があります。

 

ここでは、放置してはいけないいびきの特徴を紹介します。

 

睡眠アプリを利用するなどして寝ている様子を録音し、自分のいびきをチェックしてみましょう。

 

 

 

放置してはいけないいびきの特徴

自分のいびきが以下の特徴に当てはまる場合は、注意が必要です。

 

・夜から朝までいびきをかき続けている

・いびきの音が大きい

・途中で呼吸が止まることがある

 

上記に当てはまる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ているときに気道が完全に塞がり、一定時間無呼吸になる病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群の可能性がある方は、自分で対策をしたり病院を受診するなどして、なるべく早くいびきを改善する必要があるでしょう。

 

 

 

いびきを放っておくと病気のリスクが高まる!

睡眠時無呼吸症候群の恐れがあるいびきを放置し続けると、無呼吸によって低酸素状態が続き、身体にストレスがかかります。

 

低酸素状態は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を引き起こすとされており、重症化すると脳卒中や心疾患を招く可能性も。

 

そのため、恥ずかしいからといびきを放置せず、早い段階で直すことが大切です。

 

 

 

いびきを止めるにはどうすればいい?自分でできる対処法

 

 

では、いびきを止めるにはどうすればいいのでしょうか。

 

ここでは、いびきに悩んでいる女性が実践しやすい対処方法を紹介します。

 

 

 

ダイエットをする

肥満の傾向がある方は、ダイエットがいびき解消に効果的です。

 

BMI値が25以上の方は肥満の傾向があるため、数値を22(標準体型)に近づけるようにしましょう。

 

BMI値の求め方と、標準体重の求め方は次のとおりです。

 

【BMI】=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 

【標準体重】=身長(m)×身長(m)×22

 

ダイエットを行う際は、健康的な食事や適度な運動を心がけ、無理のない範囲で行うようにしてください。

 

 

 

枕の高さを変える

枕の高さを変えるのも、いびき解消に効果的な方法のひとつです。

 

枕は高すぎると舌が喉奥に落ち込みやすくなり、逆に低すぎるとあごの肉で気道を圧迫する可能性があります。

 

そのため、気道に負荷をかけないためには、適切な枕の高さにすることが大切です。

 

理想的な枕の高さは、仰向けに寝た場合に目線が真上より少し足側を向く程度とされているため、タオルなどを使って適切な高さに枕を調節してみてください。

 

 

 

 

鼻呼吸を意識する

鼻呼吸を意識して眠るのも、いびき改善に効果的です。

 

いびきをかいている方は、無意識に口呼吸になっている可能性があります。

 

口呼吸をしていると、寝ている間に舌根が喉奥に落ち込みやすくなるため、普段から口呼吸が習慣になっている方は鼻呼吸を意識しましょう。

 

とはいえ、寝ている間は鼻呼吸を意識できないため、口閉じテープなどを活用して少しづつ鼻呼吸を習慣化するのがおすすめです。

 

 

 

 

寝る体勢を変える

寝る体勢を変えるのも、いびきを直すのに効果的な方法といえます。

 

いびきの解消には、寝ているときに気道を狭くしないことが大切です。

 

そのため、普段仰向けで寝ている方は、寝るときの体勢を横向きに変えるといびきが改善する可能性があります。

 

ただ、仰向けで寝るのが習慣になっている場合、横向きが寝づらい方もいるでしょう。

 

その場合は、枕を左右どちらかだけ高くしたり、抱き枕を使用したりすると、自然に横向きで寝やすくなります。

 

 

 

就寝前の飲酒や睡眠薬の使用を控える

就寝前の飲酒や睡眠薬の使用も、なるべく控えるのがベターです。

 

アルコールや睡眠薬には筋肉を弛緩させる作用があるため、寝ている間にいびきをかきやすくなります。

 

飲酒自体を完全にやめる必要はありませんが、寝つきを良くするために寝酒をするのは控えましょう

 

また、睡眠薬に関しては別の疾患があって医師から処方されている場合もあります。

 

その場合は、医師に相談して筋肉の弛緩作用が少ない睡眠薬に変更してもらうのがよいでしょう。

 

 

 

まとめ

本記事では、いびきをかきやすい女性の特徴と、いびきを改善する方法について解説しました。

 

いびきには重大な病気が隠れている可能性があるため、放置するのはNGです。

 

軽度のいびきであれば自分で直せる場合があります。まずは以下の方法を試してみましょう。

 

・ダイエットをする

・枕の高さを変える

・鼻呼吸を意識する

・寝る体勢を変える

・就寝前の飲酒や睡眠薬の使用を控える

 

上記の方法を試してもいびきが改善されない場合は、病院の受診を検討するのがよいでしょう。

 

下高井戸パール歯科クリニックでは、マウスピースによるいびき治療に関する相談やアドバイスも行っています。

 

自身やパートナーのいびきでお困りの方は、下高井戸パール歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

 

 

 

 

疲れているといびきをかきやすい?疲れによるいびきの原因と対処法を解説!

2024年03月15日

 

「寝ても疲れがとれない」「日中ずっと眠気に襲われている」とお悩みではありませんか?

 

疲れている証拠のひとつとしてよく挙げられるいびき。

 

寝ても疲れがとれないのは、もしかするといびきが原因かもしれません。

 

本記事では、疲れによるいびきの原因とその対処法について解説します。

 

寝ても疲れがとれないとお困りの方、睡眠の質をアップさせたい方はぜひ本記事を参考にしてください。

 

 

 

いびきをかくのは疲れが原因?

 

 

いびきは何が原因で発生するのでしょうか。

 

ここでは、疲れといびきの関係や、いびきのメカニズムについて解説します。

 

 

 

疲れはいびきをかく原因のひとつ!

結論から述べると、疲れはいびきをかく原因のひとつです。

 

ただし、疲れていると必ずいびきをかくというわけではありません。

 

疲れはあくまでいびきをかきやすくする要因のひとつだといえるでしょう。

 

そもそも、いびきは寝ている間に何らかの理由で気道が狭くなることによって起こります。

 

疲れていると身体が休もうとするため、普段よりも喉周りの筋肉がゆるみ、舌が気道を狭めることによっていびきの症状が出るのです。

 

 

 

 

いびきの仕組み

いびきの仕組みについて、もう少し詳しくみていきましょう。

 

 

 

 

正常に呼吸ができている場合、鼻から入った空気は気道をスムーズに通過して肺へと入ります。

 

しかし、何らかの理由で気道が狭くなると、鼻から入った空気が気道でつっかえてしまうため、空気の振動によって「ガーガー」と音が出るのです。

 

これがいびきの主なメカニズムとされています。

 

起きているときにいびきをかかないのは、呼吸がスムーズにできるよう筋肉の働きによって気道を確保しているからです。

 

一方、寝ているときは無意識に筋肉がゆるむため、喉周りの構造や筋肉のゆるみ具合によっては気道が確保されず、いびきの症状が出ます。

 

 

 

 

いびきは睡眠の質を下げる!

 

 

いびきには、一時的なものと慢性的なものがあります。

 

一時的ないびきであればそこまで問題はありませんが、慢性的ないびきは睡眠の質を下げる可能性があるため、注意が必要です。

 

以下の項目に当てはまる場合は、いびきによって睡眠の質が低下しているかもしれません。

 

・しっかり寝ているはずなのに疲れがとれない

・朝の目覚めが悪い

・夜中にいびきで何度も起きてしまう

・日中は眠くて集中できない

 

いびきは、気道付近で吸った空気がつっかえるため、肺や脳に十分な酸素が行きわたらず、睡眠中に息苦しさを感じている可能性があります。

 

また、大きないびきをかいている場合は、自分のいびきの音が脳を刺激し、脳をしっかり休められていないかもしれません。

 

慢性的ないびきは日常生活に支障がでる恐れがあるため、早めの対処をおすすめします。

 

 

 

 

疲れているといびきをかいてしまうのはどうして?

 

 

そもそも、疲れているといびきをかくのはどうしてなのでしょうか。

 

疲れがいびきの原因となる主な理由は、次の2つです。

 

・口呼吸になるため

・口周りの筋肉がゆるむため

 

それぞれの理由について詳しくみていきましょう。

 

 

 

口呼吸になっている

人は、疲れていると口呼吸になります。

 

それは、脳が疲労を回復するために普段よりも酸素を取り込もうとするからです。

 

疲労が溜まっていた日の翌朝は、口が乾燥していたり、よだれを垂らしていたりした経験がある方もいるのではないでしょうか。

 

口呼吸は、鼻呼吸よりも入ってくる空気の量が多くなります。

 

口呼吸をしていると、気道を通る空気が普段より多くなるため、普段はいびきをかかない方でも疲れているといびきをかきやすくなるのです。

 

 

 

 

筋肉がゆるんで気道が狭くなっている

疲れによって口周りの筋肉がゆるむのも、いびきの原因のひとつといえます。

 

疲れているときは脳が身体を休めようとするため、副交感神経が働いて筋肉がゆるみます。

 

口周りの筋肉がゆるむと、舌が喉奥に落ち込んで気道を圧迫し、いびきをかきやすくなるのです。

 

疲れによって、元々いびきをかかない方はいびきをかきやすく、普段からいびきをかいている方はいびきの音が大きくなるといえるでしょう。

 

 

 

 

疲れ以外のいびきをかく原因

 

疲れ以外にも、いびきをかく原因にはさまざまなものがあります。

 

ここでは、疲れている以外でいびきの原因となる行動や、いびきをかきやすい方の特徴についてみていきましょう。

 

 

 

寝る前にお酒を飲んだ

アルコールには、筋肉を弛緩させる作用があります。

 

筋肉がゆるむと口呼吸になったり、舌が喉奥に落ち込んで気道が狭くなったりするため、いびきが出る原因に。

 

特に、寝る直前にお酒を飲むと、寝ている間にいびきをかきやすくなります

 

寝つきをよくするためにお酒を飲む方もいるかもしれませんが、いびきによって睡眠の質が悪くなるため注意する必要があるでしょう。

 

 

 

 

太っている

太っている方も、いびきをかきやすくなります。

 

肥満は、いびきをかきやすい方の特徴の中でも、特にいびきと密接に関わりあっている項目です。

 

肥満になると、首回りや喉、舌などに脂肪が付きやすくなります。

 

そのため、気道を圧迫しやすく、いびきをかきやすくなるのです。

 

また、肥満は短期間で解消できる問題ではないため、肥満体型の方は慢性的にいびきをかきやすいといえるでしょう。

 

 

 

あごが小さい

骨格的にあごが小さい方も、いびきをかきやすい方の特徴に当てはまります。

 

あごが小さいと、仰向けで寝たときに舌が喉奥に落ちやすくなるため、気道が狭まりやすくなるのです。

 

また、次のような骨格の方もいびきをかく可能性があります。

 

・歯のかみ合わせが悪い

・歯並びが悪い

・出っ歯

・鼻の骨が曲がっている

 

このような骨格の方は、仰向けになった際に下あごが下がって口呼吸になりやすいため注意しましょう。

 

 

 

 

仰向けで寝ている

寝るときの体勢も、いびきに影響します。

 

中でも、いびきをかきやすいのは仰向けで寝ている方です。

 

仰向けで寝ると、太っていない方でも舌が喉奥に落ち込みやすくなり、気道を狭めます。

 

そのため、普段から仰向けで寝るのが習慣になっており、他の寝方が落ち着かない方はいびきをかいている可能性があるでしょう。

 

 

 

 

枕の高さが合っていない

寝るときに枕の高さが合っていない場合も、いびきをかきやすくなります。

 

枕には適切な高さがあり、高すぎるのも低すぎるのもNGです。

 

枕は、高すぎるとあごの肉で首が圧迫される可能性があり、逆に低すぎると気道が狭くなったり首が伸びきって寝づらくなったりする恐れがあります。

 

 

 

 

疲れによるいびきを改善する方法

 

 

疲れによっていびきをかいている場合は、以下の方法が効果的です。

 

・ストレスを発散してリラックスする

・横向きで寝る

・枕の高さを変える

・寝る前の飲酒を避ける

 

それぞれの方法について詳しく解説します。

 

 

ストレスを発散してリフレッシュする

日ごろからストレスを抱えていると、疲れが溜まりやすくなるため、定期的にストレスを発散することが大切です。

 

以下の方法から、自分に合うストレス発散方法を見つけてぜひ試してみてください。

 

・適度に運動をする

・音楽を聴く

・美味しいご飯を食べる

・湯舟につかる

・友だちや家族などに悩みを聞いてもらう

 

自分に合ったストレス発散方法を知っておくと、疲れが溜まりにくくなって身体もリラックスするため、いびきの改善が期待できるでしょう。

 

 

 

 

横向きで寝る

寝る姿勢を変えるのも、いびきを改善する効果が期待できます。

 

おすすめは横向きで寝ることです。

 

横向きで寝ると舌が喉奥に落ち込むのを防ぐことができるため、いびきをかきにくくなります

 

ただし、普段から仰向けで寝るのに慣れている方は、いきなり横向きで寝ると寝苦しく感じる場合もあるでしょう。

 

その場合は、抱き枕を使用したり、寝付くまで横向きをキープしたりするなど、無理のない方法で横向き寝に慣れてください。

 

 

 

枕の高さを変える

枕を適切な高さに変えるのも、いびきが改善する可能性があります。

 

いびきの原因となる行為でもお伝えしたように、枕は高すぎても低すぎてもいけません。

 

適切な枕の高さの目安としては、仰向けで寝たときに目線が真上もしくは少し足側になるのが良いとされています。

 

そのため、枕の高さが合っていない方は、タオルなどを活用して適切な高さに調節しましょう。

 

 

 

寝る前の飲酒を避ける

寝る前の飲酒を控えるのも、いびき改善におすすめの方法です。

 

寝る直前の飲酒をやめると、寝ている間の筋肉弛緩を最小限に抑えられるため、気道がふさがりにくくなります

 

そのため、晩酌後にすぐ寝てしまう方や、寝つきを良くするために寝酒をしている方は、意識的に寝る前の飲酒を控えましょう。

 

 

 

いびきの症状がひどい場合は病院を受診しよう!

 

 

いびきには重大な病気のリスクが隠れている可能性があります。

 

ここでは、病気のサインとなるいびきの特徴や、いびきの治療法について紹介します。

 

 

 

いびきは病気のサインかも!

次のようないびきの特徴に当てはまる方は、注意が必要です。

 

・ほぼ毎日いびきをかいている

・朝までいびきが続いている

・呼吸が一瞬止まって起きることがある

・いびきの音が大きい

 

これらの特徴に当てはまる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間、気づかないうちに呼吸が止まってしまう病気です。

 

一瞬とはいえ、呼吸が止まると脳に酸素が供給されなくなるため、脳にも身体にも大きな負担がかかります。

 

症状をそのまま放っておくと、脳卒中や心疾患を引き起こす可能性があるため、早めに病院で治療しましょう。

 

 

 

 

いびきの治療法

病院でできるいびきの治療法としては、次の方法が挙げられます。

 

・CPAP療法

・マウスピース

 

それぞれの治療法について、以下で詳しくみていきましょう。

 

 

 

CPAP(シーパップ)療法

シーパップ療法とは、主に睡眠時無呼吸症候群に対する治療法です。

 

加湿器のような機器からホースでつながったマスクを鼻に装着して眠ると、寝ている間中ホースから鼻に直接空気が送られます。

 

鼻から常に一定量の空気が送られるため、気道が狭まるのを未然に防ぐことが可能です。

 

シーパップは保険適用内で受けられるため、気軽にいびき治療を行えるでしょう。

 

 

 

マウスピース

マウスピースもいびき治療のひとつです。

 

いびきは、寝ている間に筋肉のゆるみから下あごが後方に下がり、舌が喉奥に落ち込むことで気道を圧迫して起こります。

 

そこで、筋肉のゆるみで下あごが後方に下がらないように、受け口の状態で上下の歯を固定するのがいびき用のマウスピース治療です。

 

仰向けで寝ても下あごが後方に下がらないため、いびきをかきにくくなります。

 

いびき用のマウスピースは、病院で睡眠時無呼吸症候群だと診断されれば保険適用内で使用できるため、一度病院で検査してもらうのがよいでしょう。

 

 

 

 

まとめ

本記事では、疲れによるいびきの原因と、その対処法について解説しました。

 

疲れによるいびきは、寝ている間に口呼吸になることや、筋肉のゆるみで気道が狭くなることによって起こります。

 

疲れからいびきをかいている可能性がある方は、以下の対処法を試してみましょう。

 

・ストレスを発散する

・横向きで寝る

・枕の高さを変える

・寝酒を控える

 

また、下高井戸パール歯科クリニックでは、いびきに関する悩み相談やアドバイスを行っています。

 

いびきのせいで寝ても疲れがとれない方、睡眠の質を向上させたい方はぜひ、下高井戸パール歯科クリニックの受診をご検討ください。

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

 

 

 

いびきがうるさくて寝れない!原因と対処法を解説!

2024年03月10日

 

「パートナーのいびきに悩んでいる」「いびきがうるさくてイライラしてしまう自分が嫌になる」とお困りではありませんか?

 

 

パートナーのいびきがうるさいと、ストレスやイライラを抱えるだけでなく、寝不足になる可能性もあります。

 

 

しかし、いびきはデリケートな問題のため、本人に直接伝えるのは気が引けるという方もいるのではないでしょうか。

 

 

本記事では、いびきの原因といびきがうるさくて眠れない場合の対処法について解説します。パートナーのいびきでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

いびきをかくのはどうして?

 

 

そもそも、なぜいびきは発生するのでしょうか。

 

ここでは、いびきのメカニズムについて解説します。

 

 

 

いびきのメカニズム

 

いびきが発生する主な要因は、「気道」と「空気」です。

 

 

いびきは、寝ているときに狭くなった気道で空気が振動することによって起こります。

 

 

起きているときは気道が筋肉によって支えられているため、いびきの症状はでません。

 

 

しかし、寝ているときは喉の筋肉がゆるみ、気道が狭くなります。

 

そのため、呼吸の度に狭くなった気道で空気が振動し「ガーガー」と大きないびきが発生するのです。

 

 

 

いびきの音は繁華街の騒音と同じレベルの大きさ!

いびきは抑えようと思って抑えられるものではないため、「自分さえ我慢していれば大丈夫」と思っている方がいるかもしれません。

 

しかし、それは大きな間違いです。

 

いびきの音は50~60デシベル程度とされており、繁華街の騒音と同じくらいのうるささといわれています。

 

仕方がないからと我慢しているとかなりのストレスが溜まり、心身に影響がでる可能性がありますので注意してください。

 

 

いびきをかきやすいのはどんな人?いびきの原因

 

いびきをかきやすい人に共通しているのは「睡眠時の気道の狭さ」です。

 

ここでは、睡眠時に気道が狭くなる主な原因を紹介します。

 

 

 

 

太っている

いびきの大きな原因とされているのが肥満です。

 

太ると首の回りに脂肪が付きやすくなります。

 

首が太ると空気の通り道である気道が狭くなるため、いびきをかきやすくなってしまうのです。

 

また、肥満によって舌が太ると、舌が気道を塞ぐことによって口呼吸になりやすくなるため、いびきをかきやすくなるといえるでしょう。

 

 

 

 

首が太くて短い・あごが小さい

首が太くて短い人や、あごが小さい人など、生まれつきの特徴もいびきをかきやすい原因になり得ます。

 

首が太くて短い人は、気道の上側に脂肪が付きやすいとされてるため、それほど肥満でなかったとしてもいびきをかきやすくなるでしょう。

 

また、一般的に日本人は欧米人と比べて下あごが小さい傾向にあります。

 

下あごが小さいと寝ているときに舌根が喉奥に落ちやすくなるため、気道が狭くなりいびきの症状が出やすくなるでしょう。

 

 

 

 

花粉症・アレルギー性鼻炎を患っている

花粉症やアレルギー性鼻炎を患っている人も注意が必要です。

 

花粉症やアレルギー性鼻炎などの症状がある人は、鼻の粘膜が炎症によって腫れているため気道が狭くなります。

 

起きているときは鼻をかんだり点鼻薬を使用したりして対処ができますが、寝ている間は鼻がつまっていても対処ができません。

 

そのため、睡眠時に鼻がつまることで口呼吸になり、いびきをかいている可能性があります。

 

 

 

 

仰向け・手を挙げて寝ている

仰向けで寝ている人や、手を挙げて寝ている人も要注意です。

 

仰向けで寝ると、重力によって舌根が喉奥に落ちやすくなります。

 

寝ている間に何度も寝返りをうっている場合は問題ありませんが、朝起きてもほとんど姿勢が変わっていないのであれば注意が必要です。

 

また、手を挙げて寝るのが癖になっている人は、あごが圧迫されて気道が狭くなっています。

 

普段から仰向けで手を挙げて寝ることが多い人は、いびきをかいている可能性があるでしょう。

 

 

 

 

生活習慣が乱れている 

生活習慣の乱れもいびきの原因になり得ます。

 

次のような生活習慣がある人は注意が必要です。

 

・喫煙をしている

・寝る前に過度な飲酒をしている

・暴飲暴食をする

 

喫煙や暴飲暴食は、浮腫みや脂肪の蓄積によって気道を狭くする可能性があります。

 

また、就寝前の過度な飲酒は筋肉を弛緩させる作用があるため、喉の筋肉が緩んで気道が狭くなることも。

 

上記のような生活習慣がある人は、いびきをかいている可能性があります。

 

 

 

睡眠薬を服用している

睡眠薬の服用も、アルコールと同じように筋肉を弛緩させる作用があるため注意が必要です。

 

喉の筋肉がゆるむと気道が狭くなり、いびきの原因になることがあります。

 

寝つきを良くするために睡眠薬を服用している人は、いびきによって睡眠の質が下がっている可能性があるため、睡眠薬の使用を控えましょう。

 

ただし、医師から睡眠薬を処方されている場合は勝手に服用を止めず、医師に相談して筋弛緩作用のない薬を処方してもらってください。

 

 

 

 

パートナーのいびきがうるさくて寝れない場合の対処法

 

 

パートナーのいびきがうるさいと、イライラしたり場合によってはノイローゼになったりする可能性があります。

 

パートナーのいびきでお困りの方は、以下で紹介する対処法を試してみてください。

 

 

 

 

いびきがうるさくて寝れないことを正直に伝える

フィリップスの調査によると、「パートナーのいびきが気になる」と答えた人は全体の57%、そのうちの96%は「パートナーのいびきを改善してほしい」と回答し、いびきに対してかなり悩んでいるという結果が得られました。

 

いびきによるストレスを放置していると心身に支障をきたしかねないため、まずはパートナーにいびきでストレスを感じていることを正直に伝えましょう。

 

とはいえ、いびきの指摘は相手を傷つけかねないデリケートな問題です。

 

「いびきがうるさい!」と怒りをぶつけるとパートナーを傷つけてしまうため、「実は、いびきが気になって寝れないときがあるんだよね」と相手の気持ちを尊重しながら思いを伝えましょう。

 

 

 

 

いびき防止グッズを使用してもらう

軽度のいびきであれば、いびき防止グッズをパートナーに使用してもらうのも効果的です。

 

いびき防止には次のようなグッズがあります。

 

・口閉じテープ

・あごサポーター

・鼻テープ

 

これらのグッズは、鼻腔を広げたり口呼吸を抑制したりする効果があるため、一度パートナーに使用を促してみるのもよいかもしれません。

 

 

 

枕の高さを変える

枕の高さを変えるのも、いびき改善に効果的な方法です。

 

枕は高すぎても低すぎても気道に負担がかかる可能性があります。

 

・枕が高い…喉が圧迫されて気道が狭くなる

・枕が低い…頭が下がって口呼吸になる

 

自分に合う枕の高さは体格や体型によって異なるため、タオルなどを敷いて適切な高さに調節するとよいでしょう。

 

 

 

 

寝るときの姿勢を変えてもらう

仰向けで寝ているのが原因でいびきをかいているなら、パートナーを横向きで寝かせるのも効果的です。

 

横向きで寝ると舌根が喉奥に落ちにくくなるため、気道が狭くならずにいびきをかきにくくなります。

 

枕の高さを左右で変えたり、抱き枕を使用したりして横向きで寝る習慣をつけるようにしましょう。

 

 

 

ダイエットを促す

いびき防止グッズや枕の高さ、寝る姿勢などでいびきが改善しないのであれば、肥満がいびきの原因になっていると考えられます。

 

パートナーに肥満の傾向があるなら、ダイエットを促しましょう。

 

バランスの良い食事や適度な運動、夜更かしをしないなど規則正しい生活を心がけ、肥満を改善させるといびき改善にも効果が期待できます。

 

 

 

禁煙・禁酒を促す

パートナーに喫煙や飲酒の習慣があるのであれば、控えるように促しましょう。

 

喫煙は喉を浮腫ませて気道を狭くし、飲酒は口呼吸を誘発させます。

 

禁煙にはなかなか時間がかかるかもしれませんが、特に就寝前の飲酒は避けるのがベターです。

 

徐々にタバコの本数や飲酒量を減らせれば、いびきの改善が見込めるでしょう。

 

 

 

こんないびきは要注意!病院を受診した方がいいサイン

 

いびきには「単純いびき症」「上気道抵抗症候群」「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の3種類があります。

 

中でも注意したいのが睡眠時無呼吸症候群です。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に大きないびきをかくと共に、一定時間無呼吸になる状態を指します。

 

睡眠時無呼吸症候群のいびきの特徴は次のとおりです。

 

・いびきをほぼ毎日かいている

・朝までいびきがずっと続いている

・いびきの音に強弱がある

・いびきや呼吸が一時的に止まることがある

 

無呼吸の状態が続くと脳や心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気のリスクが高まるため、上記の特徴に当てはまる場合は病院を受診しましょう。

 

 

 

まとめ

本記事では、いびきの原因といびきがうるさくて寝られないときの対処法について解説しました。

 

パートナーのいびきがうるさくて寝れない場合は、以下の方法を試してください。

 

・いびきがうるさくて寝れないことを正直に伝える

・いびき防止グッズを使用してもらう

・枕の高さを変える

・寝るときの姿勢を変えてもらう

・ダイエットを促す

・禁煙・禁酒を促す

 

パートナーのいびきは、指摘しづらいデリケートな問題です。

 

しかし、いびきを放置し続けると、ストレスによる関係悪化や健康を害する可能性があります。

 

いびきの種類によっては重大な病気が隠れている場合もあるため、思い切ってパートナーにいびきで悩んでいることを伝えるのが大切です。

 

下高井戸パール歯科クリニックでは、いびきの改善のためにマウスピースを検討されている方の相談やアドバイスも行っているため、自分のいびきやパートナーのいびきでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

 

睡眠時無呼吸症候群はなぜ起きる?肥満だけじゃない意外な原因も詳しく解説!

2024年03月2日

 

睡眠に支障を及ぼし、日常生活のあらゆる場面での健康障害の原因となる睡眠時無呼吸症候群。読者の皆さんは睡眠時無呼吸症候群を発症してしまう原因をご存じでしょうか?

 

そこで、この記事では睡眠時無呼吸症候群が引き起こされる原因について解説します。原因を踏まえたうえでの予防方法についても解説しているので、無呼吸の症状がないという人もぜひご覧になってください。

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群とは?

 

 

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている最中に呼吸が止まってしまう症状のことです。睡眠時無呼吸症候群を発症すると、睡眠に関係するさまざまなトラブルの他、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な病気のリスクを高めるといわれています。

 

英名で「Sleep Apnea Syndrome」と表されるため、その頭文字をとってSAS(サス)と呼ばれることもあります。

 

睡眠時無呼吸症候群であるかを診断するにあたり、医学的には睡眠中に10秒以上の呼吸停止が確認された場合に1回の睡眠時無呼吸としてカウントします。また、完全に呼吸停止してはいないものの、呼吸が止まりかけているものは睡眠時低呼吸と判断されます。

 

睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を合計した値は無呼吸低呼吸指数(Apnea Hypopnea Index:AHI)と呼ばれており、SASの診断、その重症度を判断するうえで参考に用いられます。

 

睡眠時無呼吸症候群の厳密な診断基準には細かな項目が多々ありますが、基本的にはAHIが5以上、SASが原因と考えられる健康障害が確認される場合、SASであると診断されます。

 

 

睡眠時無呼吸症候群は症状が起こる原因で2種類に分類される!

 

睡眠時無呼吸症候群は、症状発生の要因に基づいて大きく2種類に分類されています。

 

ひとつは、寝ている最中に種々の原因で空気の通り道である上気道(主に咽頭)が狭まってしまい、空気が通りにくくなることで無呼吸・低呼吸状態に陥る「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome:OSAS)」です。

 

もうひとつは、何らかの要因によって脳から呼吸指令が出なくなり、呼吸活動そのものが10秒以上停止したり、呼吸が止まりそうなほど弱ったりする状態となる「中枢性睡眠時無呼吸症候群(Central Sleep Apnea Syndrome:CSAS)」です。OSASが呼吸努力が確認される一方で、CSASは呼吸努力が確認されない点が違いとして挙げられます。

 

 

 

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の原因

 

 

先の説明にて、睡眠時無呼吸症候群の種類が2種類あることをお伝えしましたが、睡眠時無呼吸症候群が起こる人の約9割が閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に該当します。

 

以下から、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を発症する具体的な要因について詳しく解説していきます。

 

 

肥満

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群を引き起こす最大の原因は肥満です。

 

肥満の人は上気道や周囲に脂肪がついているケースが多いため、仰向けで寝た場合に、健康な人と比較して喉や上気道が狭まりやすいです。その結果、満足な呼吸が確保できなくなってしまうのです。

 

ただし、日本人の場合には肥満ではないものの重度の睡眠時無呼吸症候群であると診断されるケースが少なくありません。これは日本人の骨格の構造的に睡眠時無呼吸症候群になりやすいためと考えられています。

 

 

顎の骨格・歯並び

 

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の要因としては前述の通り骨格の問題も指摘されており、上顎、下顎の大きさや位置の異常、鼻腔が狭いといった身体的な特徴が無呼吸症候群を引き起こすことがあります。

 

特に、アジア人は下顎が小さい人が多く、下顎が小さいと仰向けで寝た際に顎が後退しやすく、気道を塞いでしまうことがあります。

 

また、歯並びが悪い場合、口腔内が狭まってしまうことがあり、睡眠中に舌を収めにくくなり、結果的に気道閉塞の原因となってしまうこともあります。

 

この他、扁桃の肥大が無呼吸症候群を発症する要因となることもあります。

 

 

睡眠時の姿勢

睡眠時の姿勢も無呼吸症候群と大きな関わりがあります。

 

具体的には、横向きで寝るよりも仰向けで寝る方が無呼吸・低呼吸を引き起こすリスクが高いことが明らかとなっています。これは、上気道が狭まってしまう原因である、舌や顎の落ち込みが仰向けの方が生じやすいからです。

 

睡眠時の姿勢は、寝具の形状や硬さと関係するものであり、無呼吸症候群の症状が明らかになった場合、使っている寝具が自身に適しているかを確認することも重要となります。

 

 

 

中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)の原因

 

 

CSASの決定的な要因が何であるのかは未だ明らかとはなっておらず、脳から呼吸をする指令が出ていないことが関係しているのではないかという考えが主流となっています。

 

原因ははっきりしていないものの、呼吸機能の低下、心不全、脳卒中の方に多くみられ、心不全患者のCSACの合併率は21~40%との報告があり、合併していない患者と比較して死亡率・心臓移植率が高いことが知られています。

 

その他、腎不全に合併する場合や、高地での発症、原因不明の特発性の中枢型睡眠時無呼吸、オピオイド(鎮痛剤)の長期間使用によるものなどの報告もあります。

 

中枢性睡眠時無呼吸症候群では、「チェーンストークス呼吸」と呼ばれる特徴的な呼吸パターンが見られます。

 

チェーンストークス呼吸は「小さな呼吸から始まり、徐々に大きくなって、また少しずつ小さくなり無呼吸状態になる」というサイクルを30秒〜2分ほどで繰り返すというもので、その裏には重大な疾患が隠れている可能性があります。

 

呼吸に変化があった場合や気になる症状がある場合は、早めに病院を受診して詳しい検査を受けることが大切です。

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群はセルフチェック可能!

 

 

睡眠時無呼吸症候群を発症する原因を理解したとしても、その症状は睡眠中に現れるものであるため、自覚することが難しく、適切な治療を受けていない人が多く存在するといわれています。

 

そこで、ここでは睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性を判断するセルフチェックについて解説します。

 

 

 

15項目のうち1つでも該当したらSASの可能性あり!

 

睡眠時無呼吸症候群か否かを判断するチェック項目は以下の通りです。

 

  1. いびきをいつもかいている
  2. 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
  3. しっかりと眠っているはずなのに疲労感が取れない
  4. 夜中に苦しくて目が覚めることがある
  5. 夜中にトイレに行きたくて何度も起きる
  6. 朝起きた時に疲れが残っている感覚がある
  7. 日中に強い眠気に襲われる
  8. 若い頃と比較して顔つきが変わるほど体重が増えている
  9. 肥満体型である
  10. 糖尿病である
  11. 心臓の病気がある
  12. 高血圧である
  13. 痛風である
  14. 脂肪肝である
  15. 胸やけがしたり口が渇いたりする

 

上記15個のチェック項目のうち、1つでも当てはまれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。なるべく早く医療機関に相談に行くようにしましょう。

 

 

睡眠時無呼吸症候群の予防方法

 

 

睡眠時無呼吸症候群を発症するリスクは誰もが持っています。今は問題ないとしても、生活習慣のちょっとした乱れが引き起こすことも十分に考えられるのです。

 

最後に睡眠時無呼吸症候群の予防策について解説します。

 

 

適正体重を維持する

 

睡眠時無呼吸症候群が起こる理由の大多数を占めるのが肥満体型であることです。

 

仰向けで睡眠すると誰でも舌根が落ち込み、上気道が狭まってしまうのですが、肥満体型だと気道周辺部に余計な脂肪が付きやすく、気道を狭めやすくなってしまうのです。

 

適正体重を維持することで、喉や首周りの過度な脂肪の蓄積を抑制し、気道の圧迫を予防するようにしましょう。

 

 

 

 

 

過度なアルコールの摂取を控える

 

アルコールには筋肉を弛緩させる作用があります。

 

寝酒を飲む習慣の人もいるかと思いますが、過度なアルコールの摂取は仰向けで眠った際の舌根の後退を促してしまいます。

 

アルコールを摂取せずとも睡眠時には筋肉が弛緩してしまうため、飲酒せずとも無呼吸の兆候が見られる場合にはリスクを跳ね上げてしまうことになります。

 

過度なアルコール摂取は睡眠に関わらず、さまざまな面で健康に害を及ぼすことがあるので、休肝日を設けたり、飲酒量を減らすといった努力をするようにしましょう。

 

 

 

 

口呼吸を改善する

 

睡眠時に口呼吸をしている人はいびきや無呼吸発作を発症する確率が高く、SASを引き起こしやすい傾向にあります。

 

そのため、口呼吸の改善を試みることはSAS発症の予防にもつながります。手軽な方法としては、唇をテープで止める治療が挙げられます。テープは薬局等で市販されてもいるので、活用してみると良いでしょう。

 

また、さらなる治療方法としては専用のマスクやマウスピースを用いた方法もあります。口呼吸になっている原因が歯並びにある場合には、歯科医院での矯正治療がSASの予防治療につながることもあります。

 

 

 

寝具の形状・材質等を見直す

 

枕やベッドの形状や材質を自身の体形に合ったものに変えることで、SASの予防や軽減に効果を期待できる場合もあります。

 

SASを防止するには横向きでの睡眠が望ましいです。仰向けの際の寝心地だけでなく、横向きで寝た際の枕のフィット具合や体に掛かる負担なども意識すると、ぴったりの寝具を見つけることができるでしょう。

 

 

 

 

まとめ

睡眠時無呼吸症候群の症状に応じた区分とそれぞれの原因について解説してきました。

 

日中に眠気を感じることが多いといった症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。記事内で触れたセルフチェックを実施して、何が原因であるのか、少しでも早く医療機関で特定するようにしましょう。

 

そして、SAS発症の原因が口周りの骨格や歯並びが原因であった場合、歯科医院での治療が最善の方法となります。

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷」では、睡眠時無呼吸症候群の改善に向けたマウスピース治療を検討している方の相談を受け付けています。

 

骨格や歯並びの問題から寝る時に自然な鼻呼吸ができない、鼻呼吸をしてはいるが口周りの違和感・不快感から呼吸が苦しいと感じる場合には、早めの対策が大切です。

 

当院では患者さんの症状に適した最善の治療方法の提案に日々努めておりますので、歯並びが気になる方や睡眠時無呼吸症候群の原因が歯並びにあると指摘された方は、気軽にお問い合わせください。

 

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

睡眠時無呼吸症候群かも知れない?疑うべき症状やセルフチェック診断の項目を紹介!

2024年02月26日

 

日常的な睡眠に支障をきたし、さまざまな健康障害の原因になることもある睡眠時無呼吸症候群。

睡眠中に発生するこの症状は、自覚することが難しく、症状が発生しているものの医療機関での適切な治療を受けていない人は数多くいます。
そこで、今回の記事では睡眠時無呼吸症候群を疑うべき症状やセルフチェック診断の項目について詳しく解説します。

 

睡眠時無呼吸症候群とは?

 

 

寝ている最中に呼吸が止まってしまう症状のことを睡眠時無呼吸症候群と呼びます。

無呼吸症候群を発症することで、睡眠に関係するさまざまな健康障害を引き起こすと考えられています。

 

英名では「Sleep Apnea Syndrome」と表されることから、その頭文字をとってSAS(サス)と呼ばれることもあります。

 

睡眠時無呼吸症候群に該当するかの判断基準としては、睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を合計した値(無呼吸低呼吸指数:AHI)が用いられています。

 

AHIの具体的な算出方法ですが、睡眠中の10秒以上の呼吸停止が確認された場合に1回の睡眠時無呼吸とカウントされます。また、完全に呼吸停止してはいないものの、呼吸が止まりかけているものは睡眠時低呼吸としてカウントされます。

 

睡眠時無呼吸症候群の厳密な診断基準には細かな項目が多々ありますが、基本的にはAHIが5以上、SASが原因と考えられる健康障害が確認される場合、SASであると診断されます。

 

また、AHIが20以上となると、CPAPといった特別な治療適応の対象となってきます。

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群に見られる症状は?

 

 

ここでは、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている場合に見られる諸症状について解説します。

 

睡眠中にいびきをかいている

 

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に満足な気道確保がなされないために起こる症状です。

具体的には舌や顎が落ち込むことで上気道を狭めてしまうことが要因となるケースが多いです。

 

そして、上気道が狭まった状態で呼吸しようとすることで、いびきが起こることも多く、睡眠中にいびきをかいていると指摘された場合、無呼吸症候群になっている可能性が考えられます。

 

特に、しばらく止まったと思ったら「グググ、ガー」とまたいびきをかき出す、急にいびきの音が大きくなった、朝までいびきが続くといった症状には注意が必要です。

 

 

日中に過剰な眠気に襲われる

 

睡眠時無呼吸症候群を発症すると、睡眠時の窒息を防ぐために覚醒反応(無意識にほんの一瞬目を覚ますこと)が起こり、体が十分に休まらない状態に陥ってしまうことがあります。その結果、日中に過剰な眠気に襲われるようになります。

 

夜間の睡眠時間は十分に確保しているのに、昼間に異様に眠くなるといった場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑うようにしましょう。

 

 

睡眠中に何度も体を動かしている

 

睡眠時無呼吸症候群を発症している人の中には、睡眠中の無呼吸状態を解消しようと無意識に体を動かす人もいます。

 

眠った時の姿勢と起床した時の姿勢が大きく違っていたり、シーツが大きく乱れているといった場合、睡眠中に体を動かしている可能性が高いです。

 

 

起きた時に多量の寝汗をかいている

 

無呼吸状態に陥ると、無意識下でも体全体が苦しくなることはもちろん、心拍数が上がり汗をかきやすくなります。

 

起床時に異様なまでに寝汗をかいていたり、日中の活動中と比べて睡眠中のみ汗を多量にかいているといった場合には、睡眠中に無呼吸状態に陥っている可能性を疑うようにしましょう。

 

 

夜間に数回以上、目が覚めてしまう

 

 

無呼吸状態を解消しようと無理に呼吸をする結果、体が覚醒状態となり、場合によっては夜中に目を覚ましてしまうこともあります。

「夜中に息苦しくて目が覚める」「寝ていると何度もトイレに起きる」などは睡眠時無呼吸症候群で多く見られる自覚症状です。

 

睡眠の質を大きく低下させ、日常生活に支障をきたす可能性もあるため早めに治療を始めましょう。

 

 

日中の集中力の低下・全身の倦怠感

睡眠時無呼吸症候群を発症すると、寝ているにも関わらず、体自体は十分な休息を確保できず、疲れを感じやすい状態となってしまいます。

 

その結果、日中に集中力が低下しやすくなったり、慢性的な全身の倦怠感を感じやすくなったりします。

 

今までには無かった寝覚めの悪さや、寝起きのスッキリ感の減衰なども睡眠時無呼吸症候群が引き起こしている可能性が高いため、これらの症状が現れていないかをチェックするようにしましょう。

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の可能性も?セルフチェックしてみましょう!

 

 

睡眠時無呼吸症候群を発症しているか否かは、手軽にセルフチェックできます。

以下に挙げるチェック項目にいくつ該当するか確認してみましょう。

 

  1. いびきをいつもかいている
  2. 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
  3. しっかりと眠っているはずなのに疲労感が取れない
  4. 夜中に苦しくて目が覚めることがある
  5. 夜中にトイレに行きたくて何度も起きる
  6. 朝起きた時に疲れが残っている感覚がある
  7. 日中に強い眠気に襲われる
  8. 若い頃と比較して顔つきが変わるほど体重が増えている
  9. 肥満体系である
  10. 糖尿病である
  11. 心臓の病気がある
  12. 高血圧である
  13. 痛風である
  14. 脂肪肝である
  15. 胸やけがしたり口が渇いたりする

 

上記15個のチェック項目のうち、1つでも当てはまれば睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。なるべく早く医療機関に相談に行くようにしましょう。

 

 

睡眠時無呼吸症候群の認知には周囲の協力が欠かせない

 

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に生じる症状であるため、一人では症状を自覚することが難しいです。事実、家族といった周囲の人からの指摘で各種の諸症状に気付くケースも多いです。

 

上記のセルフチェックも自分一人では確認することが難しい項目もあるため、無呼吸症候群の可能性がある場合、家族や友人などに協力を頼むようにすると良いでしょう。

 

また、近年では睡眠状態を記録するアプリもあります。寝返りを何度したのか、いびきをかいているか等の確認ができるので、アプリを上手に活用してみるのもおすすめです。

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は精密な検査が必要

 

 

セルフチェックを実施した結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いが確認された場合、少しでも早く医療機関で精密な検査を実施することが望ましいです。

ここでは、医療機関で実施される検査方法について詳しく解説します。

 

簡易無呼吸検査

 

簡易無呼吸検査は、センサーを取り付け、睡眠時の血液中の酸素、呼吸の状態を測定する方法です。この検査は、ほとんどの医療機関で患者自らが自宅で実施することができ、後述するPSG検査と比べて、費用が安価で手軽に実施できることが特徴です。

 

ポリソムノグラフィー(PSG)検査

 

ポリソムノグラフィー検査は、睡眠中の身体の機能を評価するために、脳波や心電図、筋電図といった多様な生理学的信号の記録を行いながら実施する検査です。先述の簡易検査と比較して、精度が優れている点が大きな特徴だといえます。

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

 

 

睡眠時無呼吸症候群であると診断された場合、症状の改善に向けて治療を進めていくことになります。

ここでは、主な治療方法について詳しく紹介します。

 

減量

 

睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている人の多くが、肥満が要因となっています。肥満状態にあると、健康状態の人と比較して睡眠時に上気道が狭まりやすく、無呼吸状態に陥りやすいのです。

そのため体重を減量することで、気道の軟部組織の余分な脂肪を減らし、気道を確保しやすくなるのです。事実、体重の10%減少によるAHIの26%減少、体重の10%増加によるAHIの32%増加といったデータも確認されています。

 

CPAP(持続陽圧呼吸療法)

 

CPAP(持続陽圧呼吸療法)とは、機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り、強制的に気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療方法のことです。

 

中度~重度の症状の閉塞型睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療方法として主流なものとなっており、CPAPを行うことで顕著な改善効果が認められたとするデータが多く存在します。

 

ただし、CPAPは根本治療ではないため、肥満であるならば減量といったように、症状を引き起こした要因に適した根本治療を同時並行で行うことが重要となります。

 

薬物療法・生活習慣の見直し

 

閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の場合、その要因の多くを占めるのが肥満ですが、それ以外の場合には要因に応じた治療が必要となります。

 

一例としては以下の通りです。

 

・睡眠薬の使用で舌根が低下しやすくなっている:医師に相談のうえ睡眠薬の見直しや服用数を減らす

・扁桃腺が大きい:扁桃腺の外科的手術を行う

・鼻詰まりで気道が閉塞している:点鼻薬やアレルギー薬を使用する

・気道が閉塞しやすい睡眠姿勢をとっている:体位変換による生活指導を行う

 

 

無呼吸症候群は歯並びが原因で起こっている可能性も?

 

 

 

最後に、睡眠時無呼吸症候群は歯並びが原因となって引き起こされる場合もあります。

具体的な仕組みですが、歯並びが悪いことで睡眠時に舌の収まりが悪くなり、舌根から落ち込みやすくなってしまうために、無呼吸状態に陥りやすいと考えられています。

歯並びの悪さが気になる、簡易的な無呼吸症候群の予防策でも効果が期待できないといった場合には、歯科医に相談してみると改善への一歩につながるかも知れません。

 

 

 

まとめ

 

睡眠時無呼吸症候群を疑うべき症状と簡単に実施できるセルフチェック項目について解説してきました。

 

早期で症状を自覚し、原因特定に努めることで症状改善にも近づけるようになります。肥満が最大の原因となるケースが多いものの、骨格や歯並びの問題で無呼吸症候群を発症することもあるため、少しでも早い医療機関での受診ができるようにしておきましょう。

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷」では、睡眠時無呼吸症候群の症状改善のためマウスピースを検討している方の相談やアドバイスを行っています。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因が歯並びにあると指摘された方や気になる症状がある方は、気軽にお問い合わせください。

 

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療法でマウスピースは効果ある?詳しく解説

2024年01月9日

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療法の中に、症状が軽度な患者に適用されるケースが多いマウスピース治療があります。

この治療法についての理解が深まると治療選択の幅が広がるため、治療にかかる費用や留意事項についての情報を知ることが重要です。

この記事では睡眠時無呼吸症候群治療用のマウスピースについて徹底解説します。

 

 

 

 

 

そもそも睡眠時無呼吸症候群とは?

 

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は寝ている間に呼吸が停止するか非常に浅くなる症状を指し、その影響は睡眠だけでなく日中の生活にも及びます。

睡眠中の呼吸異常により体が酸素不足に陥ることがあり、結果として、日中に疲労感、集中力低下、気分の沈みなどの症状が現れ、生活の質が大きく低下する可能性があります。

 

また、長期間放置すると心臓病、高血圧、糖尿病、脳卒中などの健康リスクが増加し、生命にも危険を及ぼす重大な病気となります。

睡眠時無呼吸症候群は主に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)」の2つのタイプに分類され、それぞれ異なる原因と特徴があります。

 

 

 

 

 

 

マウスピースの特徴について解説

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療に、マウスピースが使われることがあります。

マウスピースとはどのようなデバイスなのか、そして治療にかかる費用はいくらなのかについて詳しく解説していきます。

 

 

 

 

マウスピースとはどのような器具なのか

 

睡眠時無呼吸症候群の治療に使用されるマウスピースはスリープスプリントとも呼ばれ、特定の方法で装着される装置です。

このデバイスは睡眠中に患者の下顎をわずか数ミリ前方に移動させ、

位置を固定する役割を果たします。この動きにより舌が喉に沈みにくくなり、気道が広がりいびきや無呼吸の発生を防ぐのです。

 

 

 

また、マウスピースを使用中は口呼吸が難しくなるため、鼻呼吸の習慣を促進するのにも役立ちます。

一般的なイメージとしてマウスピースはスポーツ選手が使用するマウスガードや、歯ぎしりを防ぐための市販のデバイスと混同されることがあります。

しかし、睡眠時無呼吸症候群の治療を目的としたマウスピースは異なり、通常は歯科医によって個々の患者に合わせて作成されます。

マウスピースは通常はいびきや軽度から中程度の睡眠時無呼吸症候群の症状を軽減するために使用されますが、重度の場合には効果が限定的なこともあります。

 

 

 

 

 

マウスピースの費用

2004年以降、睡眠時無呼吸症候群用のマウスピース治療は健康保険の適用対象となり、自己負担額は一般的に1万円から2万円ほどです。

ただし医師の診断に基づき、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合に限ります。いびきの症状だけでは保険の適用対象外で、全額自己負担となります。

自費で睡眠時無呼吸症候群用マウスピースを製作する場合、一般的な価格帯は以下の通りです。

 

・ 下顎のみに装着するタイプ(上下顎一体型): 約4万円から6万円
・上顎と下顎の両方に装着するタイプ(上下顎分離型): 約20万円程度

 

これらの価格は医院によって異なり、治療内容によっても変動します。具体的な料金については事前に医院と相談し確認することが重要です。

重要なのは、睡眠時無呼吸症候群の度合い、個々の体質、健康状態に合った治療方法を医師と検討し、選択することです。

治療費用の詳細は、医療機関との相談を通じて決めることがおすすめです。

 

 

 

 

 

 

マウスピースで睡眠時無呼吸症候群を治療するメリット

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療には、マウスピースを使用することで多くのメリットがあります。

 

 

 

 

以下ではメリットを詳しく解説します。

 

 

 

 

身体的負担が少ない

マウスピース治療は他の治療法と比較して、身体への負担が非常に少ないという大きな利点があります。

マウスピースは下顎をわずかに前方に移動させることで、気道を開放し、睡眠時の呼吸をスムーズにします。

この簡単な動作により、いびきの減少や無呼吸の回避が可能になります。

またCPAP治療などの他の治療法に比べて、マウスピースは不快感が少なく睡眠中の快適さを損なうことが少ないため、患者にとって非常に使いやすい選択肢です。

 

 

 

 

定期的に通う必要がない

マウスピース治療のもう一つの利点は、一度マウスピースが作成されれば、定期的な通院の必要がないことです。

マウスピースは丈夫なプラスチック製で、通常は約5年間使用できる耐久性を持っています。

時折調整やメンテナンスが必要になることはありますが、これは長期間にわたって使用できることを意味します。

患者は定期的な医院への通院の手間や費用を削減でき、日常生活における治療の負担を大幅に軽減できます。

 

 

 

 

 

持ち運びできるので旅行時にも使用できる

マウスピースの小型でコンパクトなデザインは、持ち運びが非常に便利であるという大きなメリットを提供します。

治療中であっても、外出や旅行時にマウスピースを使用することが可能です。

他の治療法と比較して機材を持ち歩く必要がないため、荷物の増加を気にせずに治療を続けることができます。

旅行や出張などでマウスピースを持参することにより治療を一時的に中断する必要がなく、治療の効果を維持することができます。

患者はどこにいても一貫した治療を受けることが可能になり、生活の質を維持しながら症状を管理が可能です。

 

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群用マウスピースの種類

 

 

睡眠時無呼吸症候群の治療に使用されるマウスピースには、主に以下の2つの種類があります。

それぞれ詳細に解説していきます。

 

 

 

上下顎一体型

上下顎一体型のマウスピースは保険が適用されるため、比較的低い自己負担で作成できるメリットがあります。

通常1万円から2万円程度の費用で作成できるため、財布に優しい選択肢と言えます。

日本では、多くの睡眠時無呼吸症候群患者がこのタイプのマウスピースを選んでいます。

 

また、上下顎一体型のマウスピースは外見が比較的小さく目立ちにくいため、見た目に違和感を感じにくいという利点もあります。

そのため外出時や旅行中にも気軽に使用できます。ただこのタイプのマウスピースは、一部の患者にとって使い勝手が難しいことがあります。

例として圧迫感や閉塞感を感じることがあるほか、嚥下や咳がしにくい場合があります。

歯並びが悪い場合は、痛みや違和感が生じやすいかもしれません。

 

 

 

 

 

上下顎分離型

上下顎分離型のマウスピースは、上顎と下顎の両方に装着するタイプです。

このタイプのマウスピースは患者に合わせて下顎の位置を微調整できるため、

適切な調整が可能。耐久性が高く劣化しにくい素材で作られており、長期間にわたって使用できるのが特徴です。

 

注意点として上下顎分離型のマウスピースは自由診療であり保険が適用されないため、費用面での負担が上下顎一体型に比べて大きいです。

装着時に大きく目立つため、恋人や家族と同居している方は、見た目に違和感を感じる可能性があることも留意する必要があります。

そのため患者の状態や優先する要因に応じて、適切なマウスピースの種類を選択する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

マウスピース治療ができない人

 

 

 

マウスピース治療は多くの場合に効果的ですが、残念ながら全ての人に適しているわけではありません。

特定の条件を満たさない方々にはマウスピース治療が推奨されず、他の治療法の検討が必要となります。

以下の状況に該当する方々は医師と相談し、他の治療法を検討する必要があります。

 

・歯の数が少ない人

・睡眠時無呼吸症候群の症状が重い人

・小学校・中学校以下の学生

 

治療ができない理由とその代替方法についてもそれぞれ詳しく解説していきます。

 

 

歯の数が少ない人

マウスピース治療は装置を歯に固定して行うため、十分な数の歯が必要です。具体的には、歯が20本未満の方には適していないとされています。

歯が不足しているとマウスピースが適切に固定されず、治療効果が得られない可能性が高まります。

 

このような場合、患者様はインプラントやブリッジなど他の歯科治療を検討する必要があります。

これらの治療法は歯の数や質を補い、機能的な咬合を回復させることができます。

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の症状が重い人

 

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の呼吸停止や浅い呼吸が繰り返される病態です。

軽度から中等度の症状にはマウスピース治療が効果的ですが、重度の場合は異なります。

 

重度の睡眠時無呼吸症候群には、CPAP(持続的陽圧呼吸療法)などのより積極的な治療法が必要です。

CPAPは一定の圧力で空気を気道に送り込むことで、呼吸の安定を図ります。

またライフスタイルの変更や手術など、症状に応じた多様な治療オプションが存在します。

 

 

 

 

小学校・中学校以下の学生

 

小学生や中学生など成長期にある子供たちには、マウスピース治療は推奨されません。

これは彼らの骨格や筋肉がまだ発育途中であり、マウスピースによる治療が成長に影響を与える可能性があるためです。

通常高校生以上がマウスピース治療の対象とされています。成長期の子供たちには、成長を妨げない矯正治療法が選ばれることが一般的です。

これには取り外し可能な矯正装置や、成長を促進するための特別な装置が含まれます。

 

以上のように、マウスピース治療は多くの患者にとって有効な選択肢ですが、全ての人に適しているわけではありません。

歯の数が不足している方、重度の睡眠時無呼吸症候群を抱える方、成長期の子供たちなどは、他の治療法を検討する必要があります。

これらの条件に当てはまる方々は、専門の医師と相談し最適な治療法を見つけることが重要です。

 

 

 

 

まとめ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が停止するか非常に浅くなる症状です。

この症状は日中の生活にも影響を及ぼし、長期間放置すると心臓病や高血圧などのリスクが増加します。

治療法の一つとしてマウスピースがあります。このマウスピースは下顎を前方に移動させ気道を広げることでいびきや無呼吸の発生を防ぎます。

治療には身体的負担が少なく、持ち運びが便利で定期的な通院の必要もありません。

ただマウスピースでの治療が全ての人にできるわけではないので、専門家と相談して決める必要があります。

下高井戸パール歯科クリニックでは、個々の患者の状態に合わせたマウスピースを提供し、適切な治療を行います。

睡眠時無呼吸症候群に悩む方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法について徹底解説

2024年01月4日

 

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止するか、非常に浅くなる症状を指す重篤な睡眠障害です。

この状態は睡眠の質を大幅に低下させ、日常生活に支障をきたす可能性があります。

この記事では、睡眠時無呼吸症候群の基本概要や原因、治療法について詳しく解説します。睡眠の質を向上させる情報を提供するため、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

 

 

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が一時的に停止するか、もしくは非常に浅くなる症状を指します。

その影響は、睡眠だけでなく日中の生活にも及びます。睡眠中の呼吸異常により十分な酸素を取り込めず、体が低酸素状態になる場合もあります

日中には疲労感や集中力の低下、気分の落ち込みなどの症状が現れ、生活の質を大幅に低下させることがあるため危険な病気です。

 

さらに、長期的にわたり睡眠時無呼吸症候群が放置されると、重大な健康リスクが生じる可能性があります。

心臓病、高血圧、糖尿病、脳卒中などの疾患の発症リスクが増加し、生命にも関わる重大な病気といえるでしょう。

睡眠時無呼吸症候群は主に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)」の二つのタイプに分類されます。

それぞれの特徴と主な原因は以下の通りです。

 

 

 

最も一般的なのは、OSA(obstructive sleep apnea)と呼ばれる閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。

本記事では、多くの人が当てはまる閉塞性睡眠時無呼吸症候群について解説しています。

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の原因

 

睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因は複数ありますが、主な原因は以下の3つです。

 

・肥満や飲酒など生活習慣

・遺伝的要因と年齢

・アレルギーや鼻の問題

 

ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説します。

 

 

肥満や飲酒など生活習慣

肥満は、睡眠時無呼吸症候群の最も一般的な原因の一つとされています。

体重の増加に伴い特に首周りの脂肪が増えると、気道が圧迫され睡眠中に呼吸が妨げられやすくなります。

圧迫により気道が狭くなり、空気の流れが阻害され、一時的な呼吸停止や浅い呼吸が生じることがあります。

 

さらに、アルコールや睡眠薬の摂取も、喉の筋肉を緩ませ、気道を閉塞しやすくする要因となります。

これらの物質が体内に取り込まれると、筋肉の緊張が低下し、気道の壁が柔らかくなり、気道閉塞のリスクが高まります。

特に、仰向けで寝ることが多い人は舌が気道に垂れ下がり、症状が悪化する可能性があります。したがって、肥満による気道圧迫やアルコール・睡眠薬の摂取には注意が必要です。

 

 

 

 

遺伝的要因と年齢

遺伝的要因も、睡眠時無呼吸症候群の発症に影響を与えることがあります。

遺伝的な傾向は気道の形状や筋肉の特性に影響を及ぼし、無呼吸症候群の発症リスクを増加させる可能性があります。

また加齢に伴い筋肉の緊張が低下し、特に喉の筋肉が弛緩しやすくなるため高齢者では無呼吸のリスクが高まります。

これらの要因を考慮することは、適切な治療法の選択に役立ちます。また、年齢による無呼吸症候群の発症リスクは、加齢に伴って増加する傾向があります。

加齢により筋肉の緊張が低下し、特に喉の筋肉が弛緩しやすくなるため無呼吸の発生率が高まることがあります。

高齢者は無呼吸症候群に対する注意が必要であり、定期的な健康チェックや適切な治療法の検討が重要です。

 

 

 

アレルギーや鼻の問題

 

アレルギーや慢性的な鼻の問題も、無呼吸症候群の原因となり得ます。具体的には以下の要因が影響を及ぼします。

まずアレルギー反応によって、鼻の粘膜が腫れて鼻腔が狭くなることがあります。

これにより鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が増えます。口呼吸により気道の乾燥が進み、喉の粘膜が炎症を起こしやすくなると、睡眠中に呼吸が困難になる可能性を高めます。

 

さらに、鼻詰まりや副鼻腔炎も気道の障害となり得る重要な要因です。鼻詰まりによって鼻通気が阻害され、気道の通り道が狭くなります。

また、副鼻腔炎は鼻の粘膜に炎症を引き起こし、通気を制限する可能性があります。

これらの鼻やアレルギー関連の問題が存在する場合、治療や管理が睡眠時無呼吸症候群の症状の軽減に向けた重要な措置となります。

アレルギー治療や鼻の問題の適切な管理によって、気道の通気を改善し睡眠時無呼吸症候群のリスクを低減させることが可能です。

 

 

 

 

 

無呼吸症候群の治療法

 

睡眠時無呼吸症候群の治療は、症状の重さや原因に応じて異なります。治療の主な目的は、正常な呼吸を確保し、睡眠の質を改善することです。

ここでは、主要な治療法を紹介します。

 

 

ライフスタイルの変更と自己管理

自分でできる治療方法としては、ライフスタイルを変更することが挙げられます。具体的に、以下の2つを意識すると良いでしょう。

 

・食生活の改善と運動

・睡眠環境の最適化

 

それぞれ解説していきます。

 

 

 

食生活の改善と運動

肥満は、無呼吸症候群のリスクを高める要因の一つです。

そのため、体重管理が重要な役割を果たします。具体的なアプローチとして、次の点に注意することが勧められます。

まず、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。過度なカロリー摂取や脂肪分の過剰摂取は肥満を助長し、気道圧迫のリスクを高めます。

 

食事は新鮮な野菜、果物、穀物、健康的な蛋白質を含め、適切な栄養バランスを保つことが大切です。

また、過剰な食事制限は逆効果となることがあるため、食事の質と量の調整に注意が必要です。

さらに、定期的な運動も肥満の予防と管理に効果的です。運動によって体重を減らし、筋力を増強することで、気道の圧迫を軽減する助けになります。

有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)や筋力トレーニングを取り入れ、運動習慣を身につけることが重要です。

 

 

 

睡眠環境の最適化

睡眠環境の改善も、無呼吸症候群の症状の自己管理に有益です。

良好な睡眠環境を整えることで、質の高い睡眠を促進できます。

まず、寝室を静かで暗い場所にすることが重要です。外部の騒音や明るさは睡眠の質を低下させる可能性があるため、カーテンや耳栓を利用して対策を施しましょう。

快適な寝具も質の高い睡眠に寄与します。適切なマットレスや枕を選び、寝具の清潔さを保つことが大切です。

また、寝室の温度設定にも注意が必要です。過度の寒さや暑さは快眠を妨げることがあります。適切な室温を保つために空調設備を活用し、快適な環境を維持しましょう。

これらのライフスタイルの変更や自己管理のアプローチは、無呼吸症候群の症状を軽減し、健康的な睡眠をサポートするのに役立ちます。

個々の状況に合わせて適切な対策を取り入れ、無呼吸症候群の管理に取り組んでいくことが重要です。

 

 

 

医療機器を使用した治療

医療機器を使用して、睡眠時無呼吸症候群を治療する方法もあります。

 

 

CPAP療法

CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の治療において最も一般的な方法の一つです。

この治療法では、特別な装置を用いて一定の圧力で空気を気道に送り込みます。これにより、気道が閉塞することを防ぎ、正常な呼吸をサポートします。

CPAP装置は、患者が睡眠中に鼻または口を通じて空気を吸入する際に使用され、

効果的に症状を軽減する役割を果たします。適切なCPAP圧力の設定が重要であり、医師によって調整されます。

 

 

 

 

マウスピースなど口腔内装置の使用

軽度から中度の無呼吸症候群の場合、マウスピースや口腔内装置が有効な治療法として考えられます。

これらの装置は、患者の下顎を前方に保持し、気道を開放する役割を果たします。特に、舌が気道を閉塞することが原因となる場合に効果的です。

患者の口腔に適合するように調整されるため、医師や歯科医師による適切な評価と調整が必要です。

これらの医療機器を使用した治療法は、無呼吸症候群の症状を改善し、患者の健康と睡眠の質を向上させるのに役立ちます。

治療法の選択は個々の症状と状態に合わせて行われるため、医師との協力が不可欠です。

 

 

薬物療法や手術を受ける

医療機器を使用しても睡眠時無呼吸症候群が改善できない場合には、最終手段として薬物治療や手術を受けることが可能です。

 

 

 

効果的な薬物療法

一部の薬物は、睡眠の質を改善し、無呼吸の発生を減少させる可能性があります。

しかし、これらの薬物は主に症状の管理に使用され、根本的な原因の治療にはなりません。

医師の指導のもとで薬物療法が行われ、患者の特定の症状や状態に合わせて適切な薬剤が選択されます。

 

 

手術を受ける

重度の無呼吸症候群の場合、気道を拡大するための手術が最終手段として検討されることがあります。手術の種類は症状や原因に応じて異なり、例えば扁桃腺の摘出や顎の手術が含まれます。

手術は睡眠時無呼吸症候群の重篤な症例に対する治療法であり、医師の評価と診断に基づいて行われます。手術はリスクを伴う場合もあるため、患者と医師の間で慎重な議論が行われます。

 

これらの治療法は、無呼吸症候群の症状を管理し、患者の健康と睡眠の質を向上させるために選択されるのが一般的です。

適切な治療法の選択は、患者の状態や必要に応じて医師との協力によって行われます。

 

 

 

 

 

無呼吸症候群の治療方法の選び方

 

無呼吸症候群の治療方法を選択する際には、症状の重さや個々の健康状態を考慮することが重要です。

最適な治療法は一人ひとりの状況によって異なるため、以下で解説する選び方を参考にしてみてください。

 

 

 

症状の重さに基づいて選ぶ

無呼吸症候群の症状は、軽度から重度までさまざまです。

軽度の場合、ライフスタイルの変更や口腔内装置の使用が効果的な場合があります。

一方、中度から重度の症状の場合は、CPAP療法や手術が必要になることがあります。

症状の重さを正確に評価することが、適切な治療法を選択するための第一歩です。

 

 

 

 

専門医と相談して決める

無呼吸症候群の治療法を選択する際には、専門医との相談が不可欠です。専門医は、患者の症状、健康状態、生活習慣などを総合的に評価し、最も適した治療法を提案します。

また、治療の進行に伴い、症状の変化に応じて治療法を調整することも重要です。患者自身の意見や疑問も、治療計画を決定する上で重要な要素となります。

 

 

 

 

まとめ

 

睡眠時無呼吸症候群に悩んでいて、ライフスタイルの変更も試してみたけど改善できなかった人には、マウスピースでの治療がおすすめです。

下高井戸パール歯科クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群を改善するためのマウスピースを検討されている方の相談を受け付けております。

日中のパフォーマンスをいち早く改善したい方は、是非マウスピースでの治療に取り組んでみてください。

 

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

いびき治療にマウスピースは効果的?~効果や特徴を詳しく解説~

2023年12月30日

 

 

「いびきに悩んでいて、ライフスタイルや寝る態勢を変えてみたけど改善できない。」

 

そんな悩みを抱えている方に注目されているのが、マウスピースを使った治療方法です。

この記事では、なぜマウスピースでいびきを改善できるのかについての理由や、効果を徹底的に解説します。

いびきを改善し日中のパフォーマンスを上げたい人はぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

そもそもいびきとは?原因も解説

 

 

いびきは、睡眠時に喉や鼻の部位で空気の通り道が狭くなり、その通り道を通る際に振動が発生して音が発生する現象です。

通常、眠りの深い段階で喉や口の筋肉が緩んでいるために起こりやすく、気道の一時的な閉塞や振動がいびきの主な原因とされています。

いびきの主な原因には、以下の要因が挙げられます。

 

・喉の筋肉の緩み

・舌の位置

・アルコールや筋肉を緩める薬物

・鼻詰まり

・体重の増加

 

いびきは日常のパフォーマンスを下げることにつながるため、早めに改善することが推奨されます。

近年ではいびき対策としてマウスピースの使用が注目されており、マウスピースの特徴や効果について次に解説していきます。

 

 

いびき治療用のマウスピースとは?効果や特徴を解説

 

いびき治療用のマウスピースは、睡眠中のいびきを軽減するために特別に設計された装置です。

このマウスピースは睡眠時に気道を確保し、いびきの原因となる舌や下顎の位置を調整することで、いびきを減少させる効果が期待できます。

ここでは、いびき治療用マウスピースの効果、特徴、そして費用について詳しく解説します。

睡眠の質を向上させ、日常生活における快適さを高めるための一つの選択肢としてこれらのマウスピースがどのように役立つのかが分かるので参考にしてみてください。

 

 

 

効果

いびき治療用のマウスピースは、睡眠中のいびきを軽減するために広く使用されています。その効果は、主に睡眠時の気道の開放と舌の位置の調整によって実現されます。

以下では、具体的な効果について詳しく解説します。

 

気道の開放

いびきは睡眠中に気道が部分的に閉塞することで発生しますが、

マウスピースは下顎を軽く前方に移動させることで、喉の後ろの空間を広げ、気道を開放します。

そのため、空気の流れがスムーズになりいびきの発生を減少させます。

 

 

舌の位置の調整

睡眠中、特に背中を向けて寝るときに、舌が後ろに落ち込み気道を塞ぐことがあります。

マウスピースは舌が喉の後ろに落ちるのを防ぎ、気道の閉塞を防ぐ役割を果たします。

 

 

睡眠の質の向上

いびきの減少は、睡眠の質の向上に直結します。

いびきが減ることで深い睡眠が得られやすくなり、日中の疲労感や集中力低下の改善が期待できます。

 

 

睡眠時無呼吸症候群の軽減

軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の人において、マウスピースは無呼吸の期間を減少させる効果があります。

これにより、長期的な健康リスクの低減にも寄与します。

 

 

 

 

パートナーの睡眠の質の向上

いびきはいびきをかく人だけでなく、同じ部屋で寝るパートナーにも影響を及ぼします。

いびきの減少はパートナーの睡眠の質を向上させ、より快適な睡眠環境を提供します。

 

 

 

 

特徴

いびき治療用のマウスピースは、いびきの原因となる舌や下あごの位置を調整し、気道を確保するために使用される装置です。

主な特徴を以下で詳しく解説します。

 

 

 

構造と装着方法

マウスピースは、上あごと下あごにフィットするように設計されています。一部のタイプは下あごを前方に少し押し出すことで、気道を広げる効果があります。

口腔内の形状に合わせてカスタマイズされることが多く、快適な装着感と効果的ないびきの軽減が期待できます。

 

 

 

使いやすさ

多くのマウスピースは、使用者自身で簡単に装着・取り外しが可能です。持ち運びが容易で、自宅だけでなく旅行先などでも使用できます。

 

 

 

副作用と注意点

初期段階では、口内の違和感や唾液の増加などが見られることがあります。

また、長期間の使用により歯並びや噛み合わせに影響を与える可能性があるため、定期的な清掃とメンテナンスが必要です。

 

 

 

効果には個人差がある

いびきの原因や程度により、マウスピースの効果には個人差があります。

重度の睡眠時無呼吸症候群の場合、マウスピースだけでなく他の治療法との併用が必要な場合もあります。

 

 

 

費用

いびき治療用マウスピースの費用は、タイプや製造方法、購入する場所によって大きく異なります。

 

 

市販のマウスピース

市販で売っているものは比較的安価で、数千円から数万円程度で購入できます。

これらは一般的なサイズで作られており、個々の口腔内の形状に完全に合わせることはできないため注意が必要です。

 

 

 

カスタムメイドのマウスピース

歯科医師や専門家によって個々の口腔内の形状に合わせて作られるため、

市販のものよりも高価で数万円から十数万円程度かかることが一般的です。

 

 

 

 

 

いびきを治すためのマウスピースの種類

 

 

 

いびきを治すためのマウスピースは、主に上下顎一体型と上下顎分離型の二種類があります。

これらはいびきの原因となる気道の閉塞を防ぐことで、いびきを軽減する効果が期待できます。

ここでは、いびきを直すためのマウスピースの種類について解説します。

 

 

上下顎一体型

上下顎一体型のマウスピースは、その名の通り、上顎と下顎が一体化された構造をしています。

このタイプは、いびきの主な原因である舌の後退や気道の狭窄を防ぐことにより、いびきの発生を抑制する効果が期待できます。

 

装着が比較的容易であるため、初めてマウスピースを使用する人にも扱いやすいのが特徴です。

また、一体型のため、製作コストが比較的低く、広く利用されています。

しかし、個々の顎の形状に完全にフィットしない場合があり、その場合は違和感や圧迫感を感じることがあります。また、一体型のため、調整の幅が限られている点もデメリットといえます。

 

 

 

上下顎分離型

上下顎分離型のマウスピースは、上顎と下顎が別々の部品で構成されており、個々の顎の形状やいびきの原因に合わせて微調整を行うことができます。

このタイプは、より精密な調整が可能であり、特に顎の位置が原因でいびきが発生している場合に効果的です。

耐久性が高く、長期間にわたって使用することが可能です。

しかし、一体型に比べてコストが高くなる傾向があり、また装着感に慣れるまでに時間がかかることもあります。

見た目が大きく、装着時の違和感が強いこともあるため、使用前には慎重な検討が必要です。

 

 

 

 

 

いびき治療用マウスピースが向いている人

 

マウスピースの治療法は、特定の条件を満たす人に向いています。

ここでは、マウスピースが向いている人の特徴とその理由について徹底的に解説します。

 

 

歯がたくさんある人

マウスピース治療法は歯の多い人に向いています。

この治療法は通常上下の歯の間に装着されるデバイスで、歯をしっかりと保持し、装着位置を安定させる必要があります。

歯がたくさんある人は、マウスピースを正確に装着し適切な位置に保持するのに適しているため、歯の数が多い人にとってマウスピース治療は有効な選択肢となります。

ただ、歯の状態や歯周病などの問題がある場合は、歯科医との相談が必要です。

歯の健康状態が良好であることが、マウスピース治療の成功につながります。歯科医の診断とアドバイスを受け、治療法を選択する際に注意が必要です。

 

 

 

顎関節に問題がない人

マウスピース治療法は、顎関節に問題がない人に適しています。

顎関節の問題とは、顎の関節や周囲の組織に対する疼痛や運動制限などを指します。この治療法では、特に下顎を前方に保持して気道を拡張することが主要な役割となります。

顎関節に問題がある場合、マウスピースの装着や調整が不快に感じることがあり、治療の効果が低下する可能性があります。

そのため、顎関節の問題を抱える場合は、事前に歯科医や専門家に相談し、適切な治療法を検討することが重要です。

顎関節の健康状態が良好な人にとって、マウスピース治療はいびきや睡眠時無呼吸症候群の改善に有効な方法となります。

 

 

 

 

鼻詰まりがなく鼻呼吸ができる人

マウスピース治療は鼻詰まりがなく、鼻呼吸ができる人に向いています。

鼻詰まりや鼻呼吸の制約がある場合、マウスピース治療の効果が制限される可能性があります。鼻呼吸ができることで気道が効果的に拡張され、いびきや無呼吸の減少が期待されます。

鼻詰まりが一時的なものである場合、鼻づまりの原因に対する適切な治療や対策を行い、鼻呼吸ができるようにすることで、マウスピース治療を行う選択肢が広がるかもしれません。

治療を検討する際には、医師や専門家との相談をする必要があるでしょう。

 

 

 

 

 

 

いびき治療用マウスピースが向いてない人

 

マウスピース治療は有効ないびき対策法の一つですが、特定の条件を満たさない人には向いていない場合があります。

ここでは、マウスピース治療が向いていない人の特徴とその理由について説明します。

 

 

 

重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人

マウスピース治療は、いびきの症状や軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群に対して有効であることがあります。

しかし、重度の睡眠時無呼吸症候群を患っている場合、気道の閉塞が非常に重大であるため、マウスピースだけでは効果が不十分なことがあります。

重度のSAS患者は、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの他の治療法を検討すべきです。

 

 

 

特定の歯や口腔の異常を持つ人

マウスピース治療は、歯や口腔の異常を持つ人にとって適切な治療法でない場合があります。

例えば一部の歯の欠損や歯並びの異常がある場合、マウスピースが適切に装着できず、効果が得られないことがあります。

 

 

 

無理にマウスピースを使用することに抵抗がある人

いびき治療用マウスピースは毎晩の睡眠時に使用する必要があるため、装着に不快感を感じる人や、装着に抵抗がある人には向いていないかもしれません。

治療法を選ぶ際には、患者の快適さと適応性を考慮することが大切です。

 

 

 

 

 

いびき用のマウスピースを検討する際に知っておくべき注意点

 

 

いびき用のマウスピースを選ぶ際には、いくつかの重要な注意点があります。

注意点を把握することは適切なマウスピースを選び、効果的な治療を受けるために役立つため、最後までチェックしてください。

 

 

 

フィット感に違和感がある

マウスピースは口の中に装着するため、フィット感と快適性が重要です。

適切なサイズと形状のマウスピースを選び、長時間装着しても不快に感じないか確認しましょう。

特に市販で売っているものは一般化された形なので、合わなかったり違和感を感じることが多くなる傾向があります。

 

 

 

 

メンテナンスと清潔さ

マウスピースの効果的な使用と快適な治療を確保するために、メンテナンスと清潔さが重要です。

毎日のクリーニングと定期的な消毒、適切な保管が必要です。取り扱い方法を説明書通りに実践し医師のフォローアップに従いましょう。
日常のケアは手間がかかるので怠ってしまいがちですが、健康な睡眠をサポートするために欠かさず行いましょう。

 

 

 

 

まとめ

この記事では、いびきの対策としてマウスピースを用いることでどのような効果があるのかを中心に解説してきました。

いびきの対策方法として色々試してみたが改善できなかった人は、マウスピースの検討をおすすめします。

マウスピースは市販のものではなく、その人独自のオーダーメイドのマウスピースを歯医者で作成し使用する方が効果を感じやすいでしょう。

 

下高井戸パール歯科クリニックでは、マウスピース治療によるいびき改善について無料相談を受け付けています。

いびきが深刻で悩んでいる方は、ぜひお問い合わせください。

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

いびきの治し方は?~原因ごとに対策方法を徹底解説~

2023年12月25日

いびきの悩みを抱える多くの人にとって、質の高い睡眠は大切な目標です。しかし、いびきの原因や対策方法を理解することは容易ではありません。

この記事ではいびきの原因を徹底的に解説し、それぞれの原因に合わせた効果的な対策方法をご紹介します。

また、女性のいびきに焦点を当て、特に女性に役立つ治療法についても触れています。

良質な睡眠を手に入れ、いびきの悩みから解放されるための情報をお届けしているので、ぜひ参考にしてみてください。

どの対策方法が自分に合っているのかを知り、今夜から快適な眠りを取り戻しましょう。

 

 

 

 

 

いびきが発生する原因

 

 

いびきが発生する原因は、主に2つあります。

1.喉周りの気道が狭いため

2.鼻腔の通りが悪いため

いびきを治すためには、まずその原因を把握することが重要です。ここでは、いびきの原因について簡単に解説していきます。

 

 

喉周りの気道が狭いこと

喉周りの気道が狭くなることは、いびきの主要な原因です。睡眠中にこの気道が狭まることで、呼吸の際に空気の流れが制限され気道の通りが悪化します。

 

この狭まった気道に通る空気が振動し、いびきの音が発生します。喉周りの気道が狭くなる主な要因には以下のようなものがあります

 

・舌の根元が喉に落ち込むこと

・扁桃腺の肥大

・喉の筋肉の弛緩

・アルコールや喫煙

 

アルコールや喫煙は喉の粘膜を刺激し、気道の炎症や腫れを引き起こす可能性があります。

 

 

 

鼻腔の通りが悪いこと

もう一つの主要ないびきの原因は、鼻腔の通りが悪いことです。

 

鼻腔は鼻から吸い込む空気が通る場所であり、通りが悪い場合いびきが発生する可能性が高まります

鼻腔の通りが悪くなる原因には以下が挙げられます。

 

・アレルギー性鼻炎

・鼻中隔湾曲症

 

これらの原因を踏まえて、いびきを治す方法について解説していきます。

続いては、それぞれの原因に対する具体的な対策方法について詳しく解説します。

 

 

 

いびきの治し方8選!簡単な対策も紹介

 

 

 

主ないびきの治し方は、以下の通りです。

 

・生活習慣を見直す

・寝る時の姿勢を改善する

・鼻づまりを改善する

・寝る環境を整える

・医療機器を使用する

・マウスピースを使用する

・ナステントを利用する

 

早速今日の夜から実践できる簡単なものも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ここでは、それぞれ詳しく解説していきます。

 

 

生活習慣を見直す

いびきの原因として、不健康な生活習慣が挙げられます。

特に肥満は、喉周りの脂肪が気道を狭めいびきを引き起こしやすくするため、適度な運動とバランスの取れた食事による体重管理が重要です

肥満だけでなく、アルコールやタバコの摂取もいびきの発生に影響を与える要因です。

 

 

肥満

体重超過や肥満は特に首周りの脂肪が増加することで、気道を圧迫しやすくします。

これにより、空気がスムーズに通らずいびきが発生しやすくなります。適度な運動とバランスの取れた食事を通じて体重を管理しましょう。

 

 

アルコール

アルコールは、中枢神経を抑制し喉や舌の筋肉をリラックスさせる作用があります。

これにより気道が狭まり、いびきが悪化する可能性が高まります。就寝前のアルコール摂取は避けることが大切です。

 

 

タバコ

タバコの喫煙は気道を刺激し、炎症を引き起こすことがあります。気道が狭まりいびきの発生リスクが増加するため、喫煙を控えるか禁煙を検討しましょう。

いびきの改善には、これらの要因を積極的に管理することが重要です

健康的な生活習慣の確立と、必要に応じて医師の指導を受けることで、いびきを軽減し質の高い睡眠を実現できます。

 

 

 

 

 

 

寝る時の姿勢を改善する

横向きで寝ることが、いびきを軽減するために効果的な方法とされています。

 

仰向けで寝ると舌が後ろに落ち込み、気道を塞いでしまうことがあるためです。

そのため、横向きで寝ることを試すことが推奨されます。

 

横向き寝を促進するために、特殊な枕や寝具を使用することも検討してください

 

これらのアイテムは頭と首の位置をサポートし、快適な横向き寝をサポートします。

また、頭を少し高くすることも気道を開きやすくし、いびきを軽減するのに役立つことがあります。

 

適切な高さの枕を選び頭部をやや持ち上げることで、いびきの発生を防ぐことができます。

これらの方法を組み合わせていびきの問題を改善し、より良い睡眠を実現しましょう。

横向き寝や枕の選択は、いびき対策において簡単で効果的なアプローチです。

 

 

 

 

鼻づまりを改善する

鼻づまりもいびきの一因です。

鼻づまりの状態だと口呼吸が増え、口蓋垂やのどの筋肉が緩んでいびきが発生しやすくなります。そのため、鼻づまりの改善はいびき対策に効果的です。

 

鼻づまりの原因としては、アレルギーや風邪が考えられます

 

アレルギー性の鼻づまりの場合、適切な薬物療法やアレルギー対策を行うことが大切です。

風邪による一時的な鼻づまりの場合も、鼻薬などを使用して改善を図ることができます。

 

また、加湿器を使用することで室内の湿度を適切に保つことができます。

適度な湿度を保つことで鼻の通りが良くなり、口呼吸を減少させる助けになります。

 

鼻呼吸を促進するための鼻腔拡張テープの使用も考えられます。これらの対策を組み合わせて鼻づまりを改善し、いびきを軽減しましょう。快適な鼻呼吸がいびき対策に役立ちます。

 

 

 

 

寝る環境を整える

いびき対策において、寝る環境を整えることは非常に重要です。快適な睡眠環境を整えることで、いびきの発生リスクを減少させることができます。

まず静かで暗い部屋が理想的です。外部からの騒音や明るさが睡眠を妨げる可能性があるため、カーテンや耳栓などを利用して安静な環境を作りましょう

 

また、適切な温度と湿度も重要です。

 

寝室が過度に寒冷または暖房が効きすぎている場合、快適な睡眠が難しくなります。

適切な温度と湿度を保つことで、体がリラックスしやすくなります。

質の良いマットレスや枕を選ぶことも大切です。

体に合ったマットレスと枕を使用することで快適な寝姿勢を維持し、いびきの発生を防ぐことができます。

睡眠環境を整えることは深い睡眠を促し、いびきのリスクを軽減する重要なステップです。快適な寝室環境を整えて、質の高い睡眠を確保しましょう。

 

 

 

医療機器を使用する

いびきが重度の場合は、医療機器の使用が推奨されることがあります。

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者には、CPAP(持続陽圧呼吸療法)マシンが有効です。

この装置は睡眠中に一定の圧力で空気を送り込むことで、気道を開けていびきを防ぎます。医師の指導のもとで使用することが重要です。

CPAPマシンは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療において革命的な進歩をもたらした医療機器の一つです。

 

この装置は睡眠中に一定の陽圧で空気を供給し気道を保持する働きをし、気道の閉塞や崩壊を防ぎ正常な呼吸をサポートします。

CPAP治療はいびきや無呼吸の症状を軽減し、睡眠の質を向上させる効果があります。

 

しかし装置の使用には慣れが必要であり、初めての利用者にとっては適切な設定やフィッティングが必要です。

CPAP治療はいびきや睡眠時無呼吸症候群の症状に悩む人にとって、睡眠の品質を改善し、健康な生活に戻るための貴重なツールとなっています。

 

 

マウスピースを使用する

マウスピースは、いびきの軽減に役立つことがあります。この装置は就寝時に口に装着し、下顎を前方に保持することで気道を広げます。

 

特に以下の3タイプの人にとって、いびき対策としてマウスピースが適しています。

 

・顎関節に問題がなく、正常な顎の機能を持つ人

・下顎が後退しているタイプの顔立ちを持つ人

・鼻詰まりがなく、鼻呼吸ができる人

 

マウスピース治療が自分に適しているかどうかを確認するために、専門医の意見を参考にすることもおすすめです。

 

 

ナステントを利用する

ナステントは、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる医療機器です。

 

 

柔軟なチューブを鼻腔に挿入し、気道を開いて呼吸を容易にする役割を果たします。

使用者は就寝前に鼻に挿入し、夜間の気道の閉塞を防ぎ、いびきの減少や睡眠の質の向上が期待できます。

また、ナステントはその柔軟性と効果的な気道のサポートにより、多くの人々にとって重要な解決策となっています

 

睡眠中の呼吸の安定性を確保するために使用され、これによりいびきや睡眠時無呼吸症候群の症状が軽減するため、健康的な睡眠を取り戻すことができます。

ナステントは睡眠障害に悩む人々にとって画期的な治療法となり、有用性は広まり人気を高めています。

 

 

手術をする

重度のいびきや睡眠時無呼吸症候群の場合、手術が検討されることがあります。手術は他の対策が効果的でない場合や、気道の構造的な問題がある場合に考慮されます。

 

いびきや睡眠時無呼吸症候群の手術は、以下のような種類があります。

 

 

 

口蓋垂と口腔内の手術

口蓋垂やのどの組織を取り除いたり、修正したりする手術が行われます。これにより気道の通りが改善し、いびきや無呼吸の症状が軽減されることがあります。

 

 

 

扁桃腺の摘出手術

扁桃腺が異常に大きい場合は、扁桃腺を摘出する手術が行われます。これにより気道の圧迫が解消され、いびきの改善が期待されます。

 

 

 

下顎手術

下顎が後退している場合、下顎を前方に移動させる手術が行われることがあります。これにより気道が拡張され、いびきや無呼吸の症状が軽減されることがあります。

 

 

鼻腔手術

鼻腔の問題がいびきの原因である場合、鼻腔手術が行われることがあります。鼻の中の組織を修正し、通気を改善します。

 

手術は一般的に最後の手段として検討され、医師との詳細な相談が必要です

手術のリスクや効果、回復期間などを十分に理解し、適切な選択をするために医師の専門知識を受けることが重要です。

 

 

女性のいびきの治し方

 

 

女性は年齢を重ねて女性ホルモンの分泌量が減ることで上気道開大筋の動きが弱くなり、気道が塞がれやすく、いびきをかきやすくなります。

女性のいびきの治し方には、いくつかの効果的な方法があります。

 

まず、横向きで寝ることで舌が喉の奥に落ち込むのを防ぎ、気道が開いた状態を保つことができます

 

体重管理も重要で適正な体重を保つことで気道の圧迫を減らし、いびきを軽減できます。

また、定期的な運動を行うことで全体的な健康状態が向上し、いびきの改善に寄与します。

これらの生活習慣の改善により、女性のいびきは効果的な改善が期待できます。

 

 

 

 

まとめ

この記事では、いびきの治し方についてわかりやすく解説していきました。

いびきを治すための方法は多くあり、中には今晩から取り入れることができるものがあります。簡単にできる対策でも改善できない人には、マウスピースがおすすめです。

 

しかし、マウスピースでのいびきの治療には必ず専門家のアドバイスが必要です。

下高井戸パール歯科クリニックではいびき対策用のマウスピースを提供しており、患者一人一人の悩みに合わせて適切なマウスピースを作成いたします。

無料相談も受け付けておりますので、まずはお気軽にお問合せください。

 

 

下高井戸パール歯科クリニック・世田谷

大原庸子

 

 

 

【新連載☆】いびきの原因は?~放置するとどうなるかについても解説~

2023年12月13日

いびきは多くの方が経験する睡眠中の現象ですが自分では気づかないことが多いため、実は深刻な健康問題のサインであることがあります。

特に日中の過度な眠気や集中力の低下は、いびきが原因で質の高い睡眠が得られていない可能性があります。

この記事では、いびきの原因とそれに対する効果的な自己対策方法を詳しく解説します。

いびきの原因は人によって異なるため、それぞれの状況に合わせた対策が必要です。いびきでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

そもそもいびきとは?
いびきは、睡眠中に起こる特有の現象です。

 

具体的には睡眠時に鼻や喉などの気道が狭くなり、狭まった部分を空気が通過する際に気流が乱れ、鼻や喉の組織が振動して発生する振動音のことを指します。

いびきを改善できない場合、睡眠の質が低下し日中のパフォーマンスを著しく下げることもあります。

いびきの原因は人それぞれ異なるため、自分のいびきの原因は何かを本記事を通して理解してみてください。

 

***************

いびきの原因を解説

いびきは、睡眠時に空気の通り道である鼻腔や気道が狭くなることが原因です。

主に鼻に何らかの問題があり鼻腔の通りが悪くなっている場合と、喉周りの気道が狭くなっている場合の2つに分類されます。

 

 

 

 

 

 

いびきを改善するためには、自分が当てはまる原因を理解することが改善への近道です。ここでは、それぞれの原因について詳細に解説していきます。

 

アレルギー性鼻炎などの鼻づまり

いびきの原因として、鼻の問題が大きな要因の一つです。

アレルギー性鼻炎などで鼻の中が炎症を起こし、鼻が詰まると鼻の通り道が狭くなります。

この状態だと体は酸素を確保するために口呼吸に切り替わりますが、口呼吸になることで舌の位置が変わり気道が狭くなることがあります

狭まった気道を空気が通過する際に喉や口蓋の組織が振動し、いびきの音が発生します。

特に季節性アレルギー性鼻炎や通年性アレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症、慢性副鼻腔炎などが鼻づまりを引き起こし、夜間に特に鼻づまりが悪化する「隠れ鼻づまり」もいびきの原因です。

いびきを改善するためには、鼻づまりがないかも確認する必要があるといえます。

 

鼻の構造の問題

鼻中隔湾曲症はいびきの原因としてよく知られており、鼻の構造的な問題もいびきの一因となり得ます。

鼻中隔とは鼻の穴を左右に分ける壁のことで、これが強く曲がっている(湾曲している)場合、鼻づまりやいびき嗅覚障害などの症状が現れることがあります

鼻中隔湾曲症は、成長過程での軟骨の成長スピードの違いや外傷によるものなど、さまざまな原因で発生します。

この状態では一方の鼻腔が狭まり空気の流れが制限されるため、鼻呼吸が困難になり、これがいびきの原因になっています。

 

肥満

肥満がいびきの原因となる理由は、体重増加に伴い首周りや舌の脂肪組織が増えるためです。

首周りの脂肪が増えると気道が狭くなり、空気の流れが制限されます。睡眠中、筋肉がリラックスすると狭まった気道はさらに圧迫され、空気の流れが妨げられます。

この状態で空気が通過する際に振動が発生し、いびきの音となって現れます。

 

体の構造的問題

鼻中隔の歪み以外にも、体の構造的な問題により気道の狭さを引き起こし、いびきの発生に寄与することがあります。

以下にいびきを引き起こす主な体の構造についてまとめました。

これらの要因が当てはまると思う方は、改善のために医師に相談する必要があるでしょう。

 

加齢による舌の筋肉の衰え

加齢に伴う筋肉の衰えは、睡眠中のいびきを引き起こす重要な要因の一つです。

加齢により舌筋の弾力性は低下し、舌の位置を保つ力が弱まります。睡眠中に舌が後方に沈下しやすくなることで、気道が狭まりいびきが発生します

高齢者では特にこの傾向が顕著で、女性の高齢者においては筋肉の衰えがさらに強く見られます。

 

喫煙や飲酒などの生活スタイル

喫煙や過度のアルコール摂取は、いびきの原因となる生活スタイル要因です。

喫煙は喉の炎症や腫れを引き起こし、気道を狭めることがあります。喉の粘膜が炎症を起こすと気道の通り道が狭まり空気の流れに抵抗が生じ、いびきが発生しやすくなってしまいます。

また、アルコールは中枢神経系に影響を及ぼし、喉や気道周りの筋肉をリラックスさせます

喉の正常な位置を維持するのが難しくなり、気道が一時的に閉塞する可能性が高まるでしょう。結果として、いびきを引き起こす原因となります。

 

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が短期的に停止する病気である睡眠時無呼吸症候群(OSA)が原因で、いびきが発生している場合もあります。

「睡眠時無呼吸症候群によるいびき」と「通常のいびき」の違いは、以下の通りです。

いびきは通常、睡眠中に気道が部分的に閉塞することによって引き起こされます。喉や口の周りの組織が振動し、いびきの音が発生しています。

睡眠時無呼吸症候群はいびきとは異なり、睡眠中に気道が完全に閉塞し呼吸が停止する状態が特徴です。これは、気道の筋肉の緊張不足や組織の膨れによって引き起こされます。

どちらも原因としてはアルコール摂取や肥満が要因ですが、睡眠時無呼吸症候群の場合、通常のいびきよりも深刻な問題であるため注意が必要です。

 

いびきの原因別対策方法を紹介

ここまでいびきの原因について詳細に解説しました。質の高い睡眠を確保するためにも、いびきの原因には早急に対処したいと思うはずです。

ここでは、いびきの対策方法についても詳細に解説します。

 

寝る体勢を変えてみる

簡単にいびきを改善するための方法として、横向きに寝ることが挙げられます。

仰向けで寝ると重力の影響を受け、舌根が下がりやすくなります。これによって上気道が塞がれやすくなり、いびきが発生する可能性があります。

また、加齢により舌の筋肉が衰えている場合にも同様の問題が生じます。

一方で横向きに寝ることで、重力の影響を受けにくくなり気道の狭窄を防げるようになります。喉が塞がりにくくなるため、いびきを軽減できます

気道が確保でき酸素を十分に吸入できるようになるため、脳に酸素が行き渡り寝起きがスッキリします。

いびきをかいていると酸素供給が不足し、脳にも酸素が行き渡りません。

結果として睡眠の質が低下し、日中の疲労感が増加します。横向き寝は呼吸がスムーズに行え、脳の酸欠状態を防ぐのに役立つのでおすすめな寝る体制といえます。

特に肥満や扁桃腺の肥大などで気道が狭くなりやすい方にとっては、横向き寝は推奨される寝姿勢です。

呼吸が楽になり酸素をしっかり取り入れることで、いびきの改善と健康的な睡眠を促進できるでしょう。

 

生活習慣を見直す

肥満、喫煙、飲酒などがいびきの原因になっていることを解説した通り、生活習慣の見直しはいびき改善には必要です。

肥満の方

いびきを改善するためには、適切な食事療法と運動が必要です。バランスの取れた食事を心がけ身体活動を増やすことで、体重をコントロールしましょう

医師や栄養士のアドバイスを受けながら健康的な体重を目指すことが大切です。

喫煙者の方

喫煙は喉の粘膜にダメージを与え、気道の炎症や腫れを引き起こす可能性が高いです。その結果、気道が狭くなりいびきが発生しやすくなります。

いびきの改善を望むのであれば、禁煙を検討しましょう。

禁煙は健康への大きな利益をもたらし、いびきだけでなく全体的な睡眠の質を向上させてくれます。禁煙支援プログラムや医師の協力を活用してみることがおすすめです。

 

飲酒が多い方

いびきの改善を図るためにはアルコール摂取量を適切に管理し、特に夜間に過剰な飲酒を控えることが重要です。

過度なアルコール摂取が喉や気道周りの筋肉をリラックスさせ、喉の筋肉が正常に機能しません。これにより気道が一時的に閉塞し、いびきが発生してしまいます。

アルコール依存症の場合は、専門家のサポートを受けることが必要かもしれません。

 

マウスピースなど医療機器の使用

マウスピースなどの医療機器を使用することで、いびきを軽減できる場合があります。以下では、いびき治療に使用される主な医療機器を紹介します。

 

これらの医療機器は、いびきや睡眠時無呼吸症候群(OSA)の原因や症状に合わせて選択され、医師や歯科医師の指導のもとで使用を推奨されます

 

個々の症状に合った医療機器の選択と適切な使用方法のために、病院に行き専門家からアドバイスをもらうことがおすすめです。

 

手術をする

いびきが重度で他の対策が効果的でない場合、手術が考慮されることがあります。以下は、いくつかの手術方法の説明です。

  • 口蓋扁桃摘出術⇒扁桃腺や腺扁桃を摘出することで、気道の拡張を図ります。
  • UPPP(上咽頭減圧術)⇒上咽頭の組織を一部切除する手術で、気道の広がりを促進します。
  • MMA(Maxillomandibular Advancement)手術⇒下顎を前方に移動させ、気道を拡張する手術です。

手術は最終手段として検討され、リスクや合併症について医師との相談が必要です

 

手術は費用も時間もかかるため、対策を全て行ったが改善できなかった人のみが行うものです。まずは、簡単にできることから実践してみると良いでしょう。

 

いびきが改善できずに困っている人はマウスピースがおすすめ

いびきが改善できずに困っている人には、マウスピースの使用がおすすめです。マウスピースでの対応策を検討したい方は、歯科医師に相談するのが良いでしょう。

 

下高井戸パール歯科クリニックでは、いびき対策としてマウスピースを検討されている方のために、いびきの相談を実施しています。

 

安心して治療を受けていただけるよう、わかりやすい情報提供を行う体制を整えています。ぜひ下高井戸パール歯科クリニックで、マウスピースを活用するかを検討してみてください。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私達にお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

  • web予約
  • メール相談

電話

〒156-0044 東京都世田谷区赤堤5-32-2

診療時間 
10:00 ~ 13:30// 
14:30 ~ 19:00// 
  • 休診日 / 日曜・祝日

このページの先頭に戻る