はいく『おくち、ぽかーん』の紹介
2023年07月24日
いつもお口を開けていると、お口やカラダに良くないことが!
お勉強している時や遊んでいる時、お子さんのお口は開いていませんか?
絵本の主人公「みっくん」も、“お口ポカン”が癖になっている一人。
実は近年、“お口ポカン”がもとで、お口の中の環境やカラダの健康に悪影響を及ぼすケースが増えているのです。

お口を開けているといろいろなモノがカラダに入っちゃう
何やら「みっくん」、大変なことになっていますね。
正しい呼吸法は鼻呼吸。でも、お口が開いていると、口呼吸になってしまいます。
口で息をしていると、「みっくん」のように虫やホコリ、ウイルスなどがカラダの中に入ってしまうことに。
そして、お口の中が渇いているため、かぜなどの感染症を起こしやすくなっているんです。

お口ポカンの主な原因は、舌の位置
お口ポカンを予防するためには、お口を閉じた時に舌が正しい位置にあることが大切です。
舌の筋力が低下して舌の位置が下ると、前歯が押し出されてしまいます。
どうやら「みっくん」も、舌の位置が良くないようですね。
舌の姿勢が悪いことを「舌癖(ぜつへき)」といい、普段の生活習慣とも深い関わりがあります。
くわしくは「歯のきょうしつ お口ポカンにご注意を」をご覧ください。

舌癖をそのままにしておくと困ったことに……。
あれッ? 「みっくん」の顔が、先ほどから変わっていますね。
舌癖をそのままにしておくと、前歯が出たり、面長な顔になってしまったりすることがあるんです。
そうならないためには、まず予防。お口ポカンにならないよう、工夫してあげましょう。
「歯のきょうしつ お口ポカンにご注意を」で、予防のトレーニング法を
紹介していますので、参考にされてはいかがでしょうか。
https://8iku.com/open_test/
【引用元】制作:株式会社 松風
医療法人社団育友会 下高井戸パール歯科クリニック・世田谷
院長 大原庸子
イヌの歯について
2023年07月3日
飼育下では市販のドッグフードがメイン。
水分の含有量が少ない順にドライ、ソフトドライ、ウェットといったタイプがあり、
個体それぞれの好みをはじめ年齢や体格、体調により、使い分けられるほど種類が豊富です。
イヌは生後7か月頃には永久歯に!
イヌは、生後3週間頃から生え始める乳歯が生え揃うのは生後3か月頃。
その後まもなく生え替わりが始まり、生後7か月頃にはすべての歯が永久歯になります。
時代の目まぐるしい変化を“ドッグイヤー”と表現することがあるとはいえ、イヌの歯の成長はかなりのスピード感ですね!
永久歯は42本※1と、私たち人間より10本※2も多く、歯列は小型犬であっても肉食動物そのものです。

イヌはむし歯に強い!
私たち人間のお口の中が弱酸性なのに対して、イヌのお口の中はアルカリ性で、むし歯の原因菌が繁殖しにくい環境です。
また、イヌの唾液には、人間の唾液に含まれているアミラーゼという酵素がほとんど含まれていません。
そのため、むし歯の原因菌のエサである「糖」が、お口の中に蓄積しにくいのです。
こうした理由から、イヌはむし歯になりにくい性質があります。

飼い犬の8割が3歳で歯周病!?
むし歯には強いイヌの大敵が「歯周病」。
飼い犬の8割が3歳までに歯周病になることが、米国獣医歯科学会(American Veterinary Dental Society)の研究で明らかになっています。
飼い犬の歯周病率が高い理由には、歯垢(プラーク)がたまりやすい歯列や、人間とは違う口内環境があります。
アルカリ性のお口の中では、歯垢が歯石になるスピードが人間の約5倍に!
ほんの3~5日でできてしまう歯石の表面にはさらに歯垢がつきやすく、歯周病菌が繁殖しやすくなってしまいます。
大切な愛犬のお口の健康を守るために、愛犬にも食後や寝る前に歯みがきをしてあげたいですね!

【引用元】制作:日本歯科医師会協力 協力:ライオン
イヌも人間の飼い方によって、歯周病や虫歯にもなります。
大切なペットに長生きしてもらうためにも、日々の口腔ケアと食事を心掛けましょう!
https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol75/kamkam.html
医療法人社団育友会 下高井戸パール歯科クリニック・世田谷
院長 大原庸子